今回紹介する作品は「ネット通販で購入した黒魔術グッズ」を巡る、恐ろしく奇妙な物語。作者は漫画家の兎屋まめ(@usayamame)さんです。
「おまじない」といえば非常に身近なもので、手のひらに人と3回書いて飲む、起きたい時間の分だけ枕をたたく、などなど。誰でも一度は頼ったことがあるでしょう。ですが「特定の儀式を行い、望む状態となるのを願う」という意味では魔術や呪術と大差なく、正確には「御呪い」と書くものです。
今回のお話では、そんな「御呪い」に頼ろうとした引きこもりの男性が主人公。彼は中学校の頃から今までずっと引きこもりとして生きてきて、外に出るのは深夜、誰もいない町中をランニングする時だけでした。
長年を引きこもって過ごすうち、両親に暴力を振るうなど多大な迷惑を掛け続けたことを悔いている男性は、数日前に怪しい通販サイトで「後押しチョーカー」というグッズを購入し、それにほのかな期待を寄せていました。
そのチョーカーの効能は「心の奥底で迷っている、あなたの気持ちを後押ししてくれる」というもの。男性はわらにもすがる思いで「あんなもの信じてはいないけど……なんでもいいからきっかけが欲しい、変われるものなら変わりたい」と、社会復帰を望んでいたのです。
まずはアルバイトから始めよう、お金を稼げたらお父さんに何か買ってあげよう、などと考えていた男性でしたが……そのチョーカーが「後押し」したのは彼の心ではなく……。衝撃の結末は、漫画本編でご確認ください。
この作品は兎屋さんがTwitterで発表している「黒い部屋で踊る夜は」シリーズの3話目で、過去話も同様に「黒魔術の通販サイトのグッズ」を巡る奇妙な物語が描かれています。
作品提供:兎屋まめ(@usayamame)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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読みきった後、もう一度読み直してみてください。