Netflixで2020年に配信されたアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン2が、5月から全世界独占配信されることが発表されました。
「攻殻機動隊 SAC_2045」は、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(S.A.C.)シリーズを手掛けた神山健治監督と、士郎さんのメジャーデビュー作「APPLESEED」を映像化した荒牧伸志監督がタッグを組み、フル3DCGで制作したもの。資本主義がグローバルで破綻し、産業としての戦争が激化する中、傭兵集団としてこの世の春を満喫していた元・公安9課のメンバーたちが、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる脅威的な知能と身体能力を持つ存在に相対していく2045年を舞台にした内容です。
シーズン1の配信後、ポスト・ヒューマン関連のエピソードを新たなシーンを加えて再構成した劇場版「攻殻機動隊SAC_2045 持続可能戦争」が2021年に2週間限定で上映され、シーズン2は2022年中の配信予定とアナウンスされていました。なお、神山荒巻両監督は同じくフル3DCGのアニメ「ULTRAMAN」も手掛けており、こちらはシーズン2が4月からNetflixで全世界独占配信されます。
同日公開されたティーザー映像では、今作からの新キャラである江崎プリンの素性を示唆するシーンも。内務省保安局所属として公安9課の面々と絡むプリンは、なぜか配属前からバトーのファンだったりとどこか違和感を覚える箇所が多い描かれ方で、神山監督も「この作品のテーマを描く上で必要とされたために生まれたキャラ」とインタビューで語っていましたが、映像ではポスト・ヒューマンである可能性があると素子が話す様子が確認でき、その輪郭がよりはっきりと見えてくるような予告となっています。
またプリンだけでなく、ポスト・ヒューマンに覚醒したシマムラタカシの姿や、なぜか素子に射殺されそうになっているトグサ、そして、シーズン1の中盤で離脱していたスタンダード(CV.津田健次郎)の姿なども見られ、期待を高めます。
なお、シーズン2の主題歌は、シーズン1のオープニングテーマや劇場版主題歌に引き続き、常田大希さん率いるmillennium paradeが担当。オープニングテーマ「Secret Ceremony」とエンディングテーマ「No Time to Cast Anchor」を手掛ける他、作品本編のオープニング映像を常田さんやmillennium paradeのメンバーも参加するクリエイティブレーベル「PERIMETRON」が制作。前述のティーザー映像では「Secret Ceremony」が流れています。
今回のシーズン2への参加について、常田さんは「攻殻機動隊は自分にとっては特別だ!」とコメント。「自分にとってはホームグラウンドのような作品であると同時に、永遠の憧れでもある作品です。ジャパンアニメーションの金字塔である攻殻機動隊の新シリーズに2期連続で声かけていただけた事をとてもうれしく、また誇りに思います。ただいま!」とつづっています。
(c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ここで言えない何かがある劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045』 田中敦子、大塚明夫、山寺宏一のオリジナルキャスト3人に聞く本音
押井守版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』から四半世紀以上、作品世界をともに創り上げてきた3人の実像と本音に迫りました。 - 「攻殻機動隊 SAC_2045」とは何なのか 神山×荒牧両監督へのインタビューから浮かび上がった“攻殻機動隊”
保守派のハードファンである記者が数々の疑問を聞いたスペシャルインタビューです。 - 魂が入ったアニメーション――押井守が語った実写「攻殻機動隊」の不思議な感覚と素子に残る“引っ掛かり”
実際のところ、押井守は何か新しいテーマや表現を持って再び「攻殻機動隊」を手掛けたいと思っているのだろうか? - アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」、シーズン2の制作が明らかに
「謎の少年」と紹介されるキャラクターの姿も。 - 「トグサに相合傘誘われたなぅ」 田中敦子と山寺宏一の“デートなう写真”公開でバトーさんが心配される
バトーさんに見つかったらマズい。