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ヤマダデンキの店員を騙る詐欺電話に注意 巧妙な手口に「騙される気しかしない」「新手の詐欺怖い」と話題に(1/2 ページ)

店員側がカードの不正利用を止めてくれたかのような内容で、カードの情報を聞き出そうとしてくる詐欺です。

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 「いまレジであなたの娘という方が、あなたのカードを使って48万円のテレビを買おうとしています」――ヤマダデンキ(旧・ヤマダ電機)の店員を騙る詐欺電話がTwitterで報告され、その巧妙な手口に公式も注意を呼びかけています。

 投稿したのは、露蜂房(@rohoubou)さん。ヤマダデンキの店員を名乗る男性から電話を受けたのは、実家にいる母親で、自宅の固定電話にかかってきました。内容は、

「いまレジであなたの娘という方が、あなたのカードを使って48万円のテレビを買おうとしています。念のため確認したいので、手元にカードがあるか探してください」

 というものでした。

 クレジットカードが勝手に使われていることを知らせるかのような電話に、露蜂房さんの母親が「娘の名前を聞いてください」と返すと、男性は「警察じゃないんだから、そんなこと聞けるわけないじゃないですか!」とキレるように言ってきたそうです。

 最終的には、スマホで娘である露蜂房さんに電話し、露蜂房さんが「明らかにおかしい。店舗名と連絡先と電話口の担当者名を聞いて。そして私から折り返す旨を伝えて」と話をしているうちに、その男性からの電話は切れたとのことでした。

 露蜂房さんによると、なまりのある母親は、男性から「言ってること分かりますか!? 日本人ですか!?」と高圧的な口調で問い詰められ、焦ってしまう場面もあったそうです。正直にカードを持っていると伝えていれば、そのまま「番号確認とかいって全部喋らされてたんだろうなと思うと肝が冷えます」と、露蜂房さんは振り返っています。

 ヤマダデンキは、公式サイトのお知らせで、上記と同じようなケースの詐欺電話について「弊社からお客様に対し、お電話でキャッシュカードやクレジットカード等の情報や個人情報をお問い合わせすることはありません」と注意喚起しています。

 ちなみに2020年以降に発生した別のケースでは、同社の従業員を名乗って「カードが不正に使われた可能性があります。確認のためカードの保証会社のものがキャッシュカードを取りに行きます」とカードをだまし取るパターンが。

 他にも手の込んだものでは、店舗内で捕まった不審者の所持品から「お客様の名前のカードが見つかった」として「これから警察から連絡が入ります」と虚偽の電話をかけ、その後警察やカード会社を名乗る人物が、電話でカード情報などを聞き出そうとするパターンも報告されています。

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 すぐに相手の言う通りにせずに娘に連絡を取るなど、用心深く対応した露蜂房さんの母親ですが、それでも個人情報を知られていることで慌てた様子だったそうです。上記の詐欺電話のように、カードが勝手に使われていると言われたり、こちらの個人情報を知られていることで、慌てて対応してしまう可能性は十分あり得ます。

 Twitterでも「ヤマダ電機の店員さん電話ナイスって話かと思ったら全然違った…」「クレカ盗難かと思ったら電話自体が詐欺か」と一瞬だまされかけた人の声が寄せられており、「騙される気しかしない」「気をつけないと」と拡散されています。

 詐欺電話に対して、家族間で連絡を取り合うことで事なきを得た今回のケース。露蜂房さんはねとらぼ編集部の取材に対し、普段から家族間で連絡は取り合っているものの、今後はより小まめに連絡しようと思ったと回答。特に「怪しい電話口の人の言うことはうのみにしないよう気をつけようと思います。ちょっとでもおかしいな、と思うことは、すぐに周りに相談した方がいいということも心に刻んでおきます」と答えています。

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