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「許しがたいもの」ウィル・スミス、アカデミー賞でのビンタを謝罪 “妻の症状についての冗談には耐えられなかった”と明かす(1/2 ページ)

報道によるとクリス・ロックは被害届を提出しない意向。

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 日本時間の3月28日に開催された第94回米アカデミー賞授賞式で、俳優ウィル・スミスが、妻で俳優のジェイダ・ピンケット・スミスの容姿をネタにしたコメディアンのクリス・ロックをビンタする騒動が起きました。同日、米アカデミーは公式Twitterで「暴力を容認しない」と声明を発表。29日、ウィル・スミスは自身のInstagramで謝罪文を投稿しました。

米アカデミー賞で謝罪するウィル・スミス
ウィル・スミスの謝罪文(画像はウィル・スミス 公式Instagramから)

 ジェイダは過去にFacebookの番組「レッド・テーブル・トーク」で、「抜け毛に悩まされている」と告白。2021年7月13日にInstagramで丸刈りの姿を公開するまでは頭にターバンを巻いていました(関連記事)

 授賞式で長編ドキュメンタリー部門のプレゼンターを務めたクリスは、脱毛症であるジェイダに「(丸刈りのヒロインが登場する)『G.I ジェーン』の続きが楽しみだね」とジョークを披露。ジェイダはあきれた表情を浮かべたのみでしたが、ウィルは突然無言でクリスに近づき、激しくビンタ。何かの演出かと混乱する空気の中、一部の生中継は途切れますが、現地では席に戻ったウィルがさらに放送禁止用語を絡めながら「妻の名前を汚い口で言うな」という趣旨の言葉を放ち、会場は静まり返る展開となりました。

 米アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーは授賞式後、ウィルの名前は出さなかったものの「いかなる形の暴力も容認しない」との声明を発表。映画「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞したウィルは、オスカー像を手に涙を流しながらスピーチし、友人で俳優のデンゼル・ワシントンから「最高の瞬間に悪魔は囁く。その誘いに負けてはならない」と諭されたことを明かし、関係者各位に謝罪しました。また、クリスは被害届を提出しない意向とのことです。

 スピーチでの謝罪に加えて29日、ウィルは「どんな形であれ、暴力は有毒で破壊的です。昨夜のアカデミー賞での私の行動は容認できず、許しがたいものでした」と2枚にわたる画像で謝罪。冗談を言うのは仕事の一部だとしたものの「ジェイダの病状についての冗談は私には耐えられず、感情的に反応してしまった」と胸の内をつづりました。

ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミス
授賞式前ショット。まさか授賞式が“chaos”になるとは……(画像はウィル・スミス 公式Instagramから)

 続けて「クリス、あなたに公に謝罪したいと思います。私は一線を越えてしまいましたし、間違っていました。恥ずかしながら、私の行動は私の理想とする男性像ではありませんでした。愛と優しさの世界に、暴力の存在する場所はありません」とメッセージ。そして「アカデミー、授賞式のプロデューサー、全ての参加者、そして世界中で見ているすべての人に謝罪したい」と続け、主演男優賞を受賞した同映画で演じた米テニス選手のウィリアムズ姉妹の父親とウィリアムズ一家にも、心からの謝罪の言葉をつづりました。

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