フエラムネで有名なコリスが、「フエラムネ味のカレー」をプレゼントするキャンペーンをやっているそうです。フエラムネ味のカレー? カレーなの? カレー味のラムネ(それもどうかと思うけど)とかではなく? 最初に聞いた時は混乱しましたが、コリスがカレーのサンプルを送ってくれるというので、どんなものか食べてみました。
フエラムネ自体は全国のスーパーや駄菓子屋で売られているので、食べたことのある人も多いのではないでしょうか。中が空洞なドーナツ状の形で、口に挟んで息を吹きかけると「ピィ〜」という音が鳴るラムネ菓子です。
また、ラムネと一緒にちょっとしたオマケのオモチャがついているのも特徴。最近も「フエラムネ イン・ザ・フューチャーコーラ」のオマケとして期間限定で「過重労働に苦しむロボ」が付属するというので話題になってましたが(関連記事)、過去には「フエ星人」が付属した時も。フエ星人をフルコンプしたすぎて、おれもあの時は狂ったようにフエラムネを食べまくりました。ピィ〜。
そんなフエラムネがフエラムネカレーキャンペーンとして、「駄菓子屋が本気で作ったカレー」を300人にプレゼントするキャンペーンを実施中です。本気で作ったカレー……? カレー自体はレトルトなので、編集部にも送れるとのこと。おれはカレーも駄菓子も好きなので、興味本位で食べてみることにしました。
ということで、まずフエラムネカレーの箱ですが、これが結構かわいい。コリスのマークは社名の通りリスをモチーフにしたものなんですが、そのリスがなんだかカレー的なコスチュームを着ております。このパッケージについてはコリスの方から「当たった人のお楽しみということでひとつお願いします」と言われてるんで見せられないんですが、カレー以外にもTシャツとか作ってほしいな……というクオリティです。
箱には「辛口」「本気過ぎてお子様注意!」の文字。そして裏面には「なんだか不思議とクセになる!? フエラムネ味がほのかに香る本格的なスパイシーカレーを作っちゃいました」「決して妥協はしておりません」の文字が。そんなにハードル上げて大丈夫か? そしてカレーと一緒に「フエラムネパウダー」もついているとのこと。カレーにかけて食べるの? ラムネの粉を?
箱の中にはカレー本体と、フエラムネパウダーが入っている小袋が。カレーの方を沸かしたお湯に入れ、6分ほど湯せんで加熱します。そして温まったところで袋を開けると、中からカレーの匂いに混ざってう〜っすらとラムネの香りが……。え、マジでラムネ味っぽいな、このカレー。先によそっておいたご飯にかければ、フエラムネカレーの完成です。
匂い以外の見た目の特徴は、具材が大きいこと。フエラムネカレーはビーフカレーなんですが、その牛肉のサイズがゴロッとしてておざなりじゃない雰囲気。ちょっと高いレトルトカレーみたいな感じです。そしてジャガイモやニンジンといった、いわゆる日本風カレーの常連メンバーもいない。「スパイスと肉の旨味で勝負するぞ!」という、結構ストロングスタイルな組み立てです。
まず一口食べてみると、「本気で作った」というだけあってこれが確かにうまい。袋を開けた時点でフエラムネっぽい匂いが漂っていましたが、実際に食べてみると最初に感じるのはラムネの香りとほのかな甘さ。しかしすぐ後からスパイス類のテイストが追いかけてきて、渾然一体となった味に。牛肉もしっかり長時間煮た肉特有の柔らかさと味の染み込み具合になっており、単純に辛めの欧風カレーとして完成度が高い。「緻密に計算されたベストマッチングな味の組み合わせ」と箱に書いてありましたが、それだけハードルを上げるのも納得なうまさです。
で、問題はフエラムネパウダー。これはカレーにかけてもいいし、デザートとして後から食べてもいいと書いてありますが、せっかくなのでカレーにかけていってみようと思います。パウダー自体は、見た目も味もマジでラムネの粉末。カレーにかけても、ちょっと混ぜたらすぐ溶けます。
一口食べてみると、確かにブドウ糖っぽい甘さのアタックの強さが増しました。最初に感じる甘さが強くなったことで、途中から追いかけてくるカレーの辛さがより強く感じられるようになり、全体的にちょっと味が濃くなったような感じがします。カレーにラムネの粉ってどうなのよと思いましたが、全然うまい。で、食べてて気が付いたんですが、この味ってココイチの2辛3甘っぽいんですよね。
CoCo壱番屋でのカレーのカスタムに凝る人にとっては常識だと思うんですが、ココイチはオーダー時に辛さと甘さを調整することができ、しかもその両方を同時にオーダーできます。そこであえて2辛にして通常より辛さをブーストし、さらにルーの甘さを3甘で強めに調整することで、甘さからくるコクとシャープな辛さを同時に味わうことができるのです。いわゆる大阪風の甘辛カレーというか、「最初に甘くて後から辛くなってくる」みたいな感じになるんですね。ちなみに辛めのカレーをオーダーしておき、店員さんに頼むと持ってきてもらえる「とろ〜り 甘くなるソース」を後からかけても、同じような味を楽しめます。
フエラムネパウダーをかけつつココイチを経由することで「そういえば辛いカレーに甘い調味料をあとからかけるの、前からやってたじゃん!」という事実に気付かされました。フエラムネカレーは何もかけずに食べてもおいしいビーフカレーなんですが、辛みの強さはむしろパウダーをかけた状態に合わせてチューンされており、これはビビらずにどかっとパウダーをかけた方が正解な食べ物という気がします。カレーに白い粉がかかっているビジュアルはなんか微妙に危ない気もしますが、気にせずガンガンかけましょう。
というわけで、最初は正直ゲテモノかと思ったフエラムネカレー、食べ終わってみれば「完成度の高い甘辛カレー」だったという結論に。あまりにもハードルが上がってて大丈夫かと思いましたが、確かにおいしかったです。応募締め切りは8月31日まででWeb応募も可能と、けっこうヌルめのレギュレーションになっておりますので、話の種にトライするのは全然アリですよ!
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