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友達が突然人魚になった……人でなくなった少女とその世話をする少女を描く漫画「適者生存」が「ちょっと怖いけど綺麗」「引き込まれた」と多くの読者を魅了しています。作者は漫画家の冬虫カイコ(@magomaggot)さん。
夏休み初日に突然ウロコが生えて歩けなくなったミナミ。友達のナギサは彼女を学校で見つけ、プールへと運びます。ミナミに毎日食べ物を運ぶナギサですが、ミナミはウロコが増え、やがて人間の食べるものを受け付けなくなってしまいます。
困った末に、学校で飼っている金魚をミナミに与えたナギサ。金魚は彼女の口に合ったようで、ナギサはその後も金魚を与え続けます。ミナミのウロコはさらに増え、足は魚のしっぽのように。そして夏休みが終わりを迎え、学校の金魚も尽きたそのとき、ナギサは「生き物を飼うときは最後まで面倒を見るように」という教師の言葉を守るべく、ミナミに対してある行動に出ます――。
次第に人ではなくなっていくミナミ。しかし変わっていくのは彼女だけではなく、ナギサもまた、彼女に与える食べ物を「エサ」と考えるようになっていきます。ナギサにとってミナミは友達なのか、「飼っている」何かなのか……夏休みが終われば消えてしまうその関係は、恐ろしくもありつつ、はかなさや切なさも感じられます。
「適者生存」は冬虫さんの短編集『君のくれるまずい飴』に収録。冬虫さんは現在、このお話を原型とする『みなそこにて』をwebアクションで連載しており、1巻が6月16日、2巻が8月18日に連続刊行となります。
作品提供:冬虫カイコ(@magomaggot)さん
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