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これ電車? ディーゼルカー? 電車警察な人も気になる“ハイブリッド”な特急「ひだ」に乗ってきた月刊乗り鉄話題(2022年7月版)(2/4 ページ)

ハイブリッドな電車って、さてどういうことでしょう? 注目の新型車「HC85系」、要チェックです!

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ハイブリッドな“電車”「HC85系」 快適加速と乗り心地、窓も巨大で足元ひろびろ

 飛騨路フリーきっぷは愛知県内の豊橋・岡崎・刈谷・名古屋市内・尾張一宮・岐阜・大垣・桑名・四日市の各駅発着です。東京都区内発はありません。まずは名古屋に行かなくちゃ。

夜行バスで名古屋まで移動
早朝名古屋発のひだ1号のために、JR東海バス「ドリーム名古屋1号」で東京から深夜移動。当日まで仕事して、翌朝からフルに乗り鉄旅活動できるすばらしい乗りもの。昔は列車で「ムーンライトながら」があったんですけどね……

 HC85系を使う「ひだ1号」は名古屋駅7時43分発です。もう1本の「ひだ17号」は18時12分発で、夜便では車窓を楽しめません。ひだ1号のために東京から夜行バス「ドリーム名古屋1号」で名古屋まで行くのです。バスは名古屋駅に6時43分着です。

 飛騨路フリーきっぷは名古屋などJR東海沿線各駅の窓口で買えます。こう言いましょう。「今日から使う飛騨路フリーきっぷのバスコースと、ひだ1号の指定席窓側をください」。

 そして、今回は「帰りは特急ひだで大阪へ行きたいので、明日の日付で岐阜〜大阪間の乗車券と自由席特急券もください。飛騨路フリーきっぷの帰路のうち岐阜まで乗って、そこから大阪へ向かいます」と伝えて買いました。係員さんはテキパキと処理してくれます。

名古屋でいただくワンコインきしめん
名古屋駅構内プラットホーム上ででいただく駅そば、ならぬ名物ワンコインきしめん(500円)。うまい! この値段でエビ天入りとは、さすが名古屋

 「ひだ1号」は名古屋駅11番のりばから出発します。隣のプラットホームで名古屋名物きしめんをサッと食べて戻ると、既にHC85系のひだ1号が入線していました。

 ピカピカの新車! と言いたいところですが、ツヤを抑えたステンレス車体で上品な雰囲気。窓上にオレンジと白の帯、これはJR東海在来線車両のイメージカラーですね。遠くから見ると、光の当たり具合でステンレス部も白くなり、全体が白地にオレンジ帯に見えます。かっこいい。

HC85系の先頭車。ブラックフェイスがカッコいい
HC85系の先頭車。ブラックフェイスがカッコいい

 先頭車は精かんなブラックフェイス。白帯とオレンジ帯が運転台窓の下まで降りています。先代のキハ85系のイメージを残しつつ、やっぱり新しさを感じさせます。貫通扉もあります。これは2つの編成を連結するときに使います。キハ85系は貫通幌が丸出しでしたが、HC85系は黒い扉に格納されるようでスッキリとイケメン顔です。

貫通幌が丸出しだった先代車両キハ85系の先頭車
貫通幌が丸出しだった先代車両キハ85系の先頭車。貫通幌がなければカッコいいはず……

 ワタシの席は3号車9番A席。進行方向左側です。しかし座席は後ろ向きにセットされています。これは岐阜駅で進行方向が逆転するためです。名古屋〜岐阜間は20分ほどなので、初めから高山方面向きになっています。車内放送でも説明があります。

 それにしても座席の間隔が広いですね! これは先代のキハ85系を踏襲しています。キハ85系は約30年前(1989年)に登場し、その前のキハ80系の座席間隔910ミリから1000ミリに拡大しました。

 そして大きな窓。これもJR東海の在来線特急車両の特徴です。先代のキハ85系は「ワイドビュー」車両として、列車名も「ワイドビューひだ」でした。現在は「ワイドビュー」の名を使わなくなりましたが、窓は大きいままHC85系に引き継がれました。東海道新幹線から乗り換えると違いの大きさにビックリするでしょう。

HC85系の車内の様子
HC85系の特急「ひだ」。大きな窓と広い座席間隔がいい! 参考までに機内持ち込みサイズのバッグを置いてみた

 HC85系では各座席の肘掛けに電源コンセントが備わりました。車内フリーWi-Fiサービスもあります。スマホで到着後のバスの時刻を調べたり、天気予報を調べたりするのも安心ですね。高山下車後、白川郷と新穂高、どちらを先に行くか、じっくりと比較できました。

HC85系は全席電源コンセント付き
「各座席」に備わる電源コンセントもうれしい

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