恋人どうしの2人は、お互いにどれくらい思い合っているのか。そんな目には見えないはずの<想いの量>を物理的に調整する漫画「想いの量」が、パートナーとの距離感について考えさせられると話題です。作者の漫画家のミヤギトオル(@miyagitoooru)さん。
主人公の「ぼく」は付き合っている彼女との<想いの量>の差に不満がありました。彼は積極的にデートを楽しもうとしますが、ちょっと良い食事に行こうと誘っても「ファミレスとかで良いんじゃない?」と、素っ気なく返されてしまいます。
コップに注がれた<想いの量>を比べてみると、その差は歴然。そこで彼は自分の想いを、彼女のコップに注ぎ、2人の<想いの量>を均等にしました。すると、彼女の行動に変化が。「レストランで2人分お冷やを持ってくる」という、今までの彼女ならしなかったであろう、優しい行動をとるようになったのです。
これで万事解決……かと思いきや、彼にも異変が生じます。洋服を見ている彼女がアドバイスを求めるも、スマホに夢中になってつれない返事。挙げ句は「本屋に行ってくるね」と言って別行動をとる始末。一方、彼女も彼女でそんな彼のつれなさに怒ることなく「ここで服見てるね」と返答します。<想いの量>が均等になったことで、お互い相手に対して適度に無関心になってしまったのでした。
変わってしまった2人の距離感に「前の方がよかったな…」と寂しさを覚え、<想いの量>を元に戻す彼。すると、彼は再び彼女に尽くすようになり、彼女もまた元の素っ気ない態度に。2人は無事(?)以前の関係に戻ったのでした。
恋人どうしが分かち合う<想いの量>は、カップルそれぞれで異なるもの。漫画の2人には、アンバランスなくらいがちょうどいいバランスだったのかもしれませんね。
インスタグラムのコメント欄は「うちの夫婦は均等にした時の距離感」「愛されるより愛する方が良いとはよく言ったもの」「どっちが良いんでしょう」など、<想いの量>について考える場になっています。
作者のミヤギさんは、現在2本の漫画を連載中。Webマガジン「ミライのアイデア」では『不思議ヶ丘の人々』を、ダ・ヴィンチwebで『鬼姫神社通り商店街』を連載しています。
作品提供:ミヤギトオル(Instagram/Twitter)さん
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