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日光「いろは坂」でホンダ車ばかりが立ち往生!? 紅葉シーズンの渋滞で起こった思わぬトラブル、“ダメな運転”をホンダに聞いてみた(3/4 ページ)

楽しいはずの紅葉狩りドライブが一転!?

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今回のような立ち往生を避けるには? ホンダに聞いた

いろは坂で立ち往生していたホンダ車
いろは坂で立ち往生していたホンダ車(画像提供:くりはらさん)

 ホンダ広報部によると、長時間の渋滞の状況下で坂道発進を繰り返す際、停止時にブレーキではなくアクセルを少し踏んで発進・停止を繰り返したため、今回の事象が発生したと想定しているといいます。

 渋滞する上り坂で停車するときにブレーキを使わず、アクセルだけで発進と停止を繰り返すという状態は、i-DCDの構造上、アクセルを緩く開け続けている(=半クラッチ状態が長く続く)状態となり、トランスミッションに高負荷がかかる原因となります。

 ホンダ広報部でも、通常の走行時と同様に、ブレーキを確実に踏んで発進・停止を繰り返せば、今回の事象は回避できると回答しています。

画像:SPORT HYBRID i-DCD搭載車
(参考)SPORT HYBRID i-DCD初搭載の「フィット ハイブリッド」は2013年に登場。すでに現行車種にはほとんど搭載されていない(画像:Honda

 SPORT HYBRID i-DCDは旧世代のハイブリッドシステムのため、現在新車で販売されている車両では「フリード」のみが同システムを搭載しています(※2022年11月現在)。現在主流のハイブリッドシステムは「e:HEV」で、こちらのトランスミッションの構造はSPORT HYBRID i-DCDと全く異なるものとなっているため、同じトラブルは起きないようになっています。

 旧世代のシステムとはいっても、中古車やレンタカー、カーシェアを中心にSPORT HYBRID i-DCD搭載車両はまだ多く出回っています。少し古いモデルを運転する際には自己所有以外の自動車でもまず車種を確認し、車両の仕組みと構造をあらかじめ理解しておくことで、予定外のトラブルにも遭いにくくなるものと思います。

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