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ウォーキングシューズって本当に歩きやすいの? 「歩いて日本一周した人」に、歩きやすい靴について聞いてみた

日常生活の靴選びの参考にも、旅に出たい人の参考にもなるお話。

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 コロナ禍での在宅勤務の広がりなどから、近頃注目を集めているのがウォーキング。特別な道具も必要なく、空いた時間に気軽にできる運動として、生活に取り入れている人が世代や性別を問わず増加中です。

 そんなウォーキングを、もっと快適にしてくれるのが「ウォーキングシューズ」。ランニングにはランニングシューズが、登山には登山靴が向いているように、ウォーキングシューズは「歩く」という動作をよく研究して設計されています。

 こちらは、ニューバランスが2022年9月に発売した「UA900」というウォーキングシューズ。かかとやつま先といった摩耗しやすい部分がしっかり補強されているのはもちろん、柔らかくも弾力性のあるソールが着地の衝撃を吸収してくれるので、履いたときの歩きやすさや疲れ方が段違いです。タウンユースにも違和感のないシンプルなデザインとカラーで、お値段も税込9900円と高すぎず、日常生活の中にすぐ取り入れやすい一足です。

 ……と言われても、やはり「歩く」という動作は日常的過ぎて、靴ひとつでそんなに変わる? と思ってしまうのが正直なところ。

 そこでこの記事では「めちゃくちゃ歩いたことがある人」に、ウォーキングシューズ「UA900」の感想を聞いてみることにしました。

 今回お話を聞かせてくださったのは、「よこみー」さん。2015年から6年かけて徒歩で日本を一周し、その合間に世界一周の船旅にも出た経験を持つ、行動力の化身のような人物です。そんな人なら、「歩くための靴」についても経験に裏打ちされた知見があるはず……。ということで、現在は大分県にお住まいのよこみーさんに、「UA900」を抱えて会いに行ってきました。

所持金8000円・身一つで始めた日本一周を、(間に世界一周を挟みつつ)6年かけて達成!

──よこみーさんは徒歩で全都道府県の県庁所在地を周り、日本一周を成し遂げたということですが、そもそもなぜこんなに大変なことを始めようと思ったんでしょうか?

 はじめから日本一周に興味があったわけではありませんでした。自分は実家が北海道で、上京して東京の大学に通っていたんです。もともと将来は教員になりたいと思っていたんですが、田舎から上京してきて色々と夢も見る年頃じゃないですか(笑)。それで在学中からアルバイトしたり、歌舞伎町の地下のバーで雇われ店長やったり、あとは起業して事業を始めようとしたりしていたんです。ですが、この起業がうまくいかなくて、頓挫しちゃったんですね。

──その時点で就職もしてなかったんですよね。

 してなかったですね〜。起業に失敗してお金もなくなって大学も卒業しちゃって、どうしようかというタイミングでした。そんなとき高校の同級生に「日本一周しよう」「しかも歩きで」って誘われたんですよ。最初は「え〜っ」と思ったんですけど、日本一周していろんな人に会っていろんな価値観を自分に取り込めたら、ちょっとは人として今より大きくなれるんじゃないかと思ったんです。

 それでとりあえず荷物をまとめて、スタート地点の沖縄に行きました。お金は8000円くらいしか持ってませんでしたけど。

──思い切りの良さがすごい。

 そうやって始めたんですけど、開始一週間くらいで誘ってくれた友達とケンカしまして(笑)。持っていったお金も5日でなくなっちゃって、沖縄から鹿児島へ移動する資金さえない。

 「どうしよう」と思ってたら、たまたま沖縄料理の居酒屋さんでバイトさせてもらえることになったので、そこで一週間働いて資金を貯めて移動しようと友達に話しました。そしたら「俺は先に鹿児島行ってるから、そこで合流しよう」って言われたので、そこで別れたんですが……数日したら連絡が取れなくなって、共通の友達に聞いたら「飛行機で北海道に帰ったよ」と言われまして(笑)。

──誘われた方なのに取り残されたんですか。

 そうなんですよ。で、元々の予定では沖縄から日本を縦断して北海道の実家に帰る予定だったんですけど、自分一人になったし時間もあるし、どうせやるなら全国の県庁所在地を回ろうということにしたんです。親には半年から1年くらいで帰ると伝えたんですが、間にいろいろな活動も挟んだので、ゴールするまでには結局6年かかりました

──ルート的にはどのような感じだったんでしょうか?

 沖縄から鹿児島にわたり、まず九州の7県を踏破しました。そのあとは山口と広島、そこから四国に上陸してお遍路を全部回って。で、広島に戻って岡山から山陰へ、日本海側から兵庫を縦断して大阪に。そこから和歌山、京都、奈良、滋賀にいって、三重から北陸に移動して、長野を縦断して富士山登って、静岡、神奈川、東京、というルートで前半終了です。で、ここから世界一周の船旅に出発しました。

──お遍路あり、富士山あり。しかし“世界一周”とは……?

 前半の旅の途中、ちょうど熊本に行ったところで熊本地震が発生したので、そこでしばらくボランティアしてたんです。そのときに出会ったボランティアの人たちの中に、世界一周の経験があるという人が何人かいて。話を聞くうちに「日本の良さを知るためには、海外も知っておいた方がいいな」と思ったんです。

 でも、どうやって行く国を決めていいかわからなかったから、とりあえず世界を一周する船に乗ればいろんな国をちょっとづつ体験できていいなと思って、それで途中で挟むことにしたんです。今の妻とも、この世界一周の船旅で知り合いました。

──やっぱり思い切りが良すぎますね。

 世界一周の船旅を終えたので、東京に戻ってきたんですが、そのタイミングで今度はコロナ禍になっちゃって。旅の途中で知り合った方の友達の家に居候させてもらって、ウーバーイーツの配達とかしながら1年ほど様子を見てました。

 そこから旅を再開して、北関東から新潟にいって、東北の日本海側を北上しながら青森まで移動してますね。フェリーで北海道へ渡って、実家に寄ってからまた南下して、青森から岩手、福島、茨城、千葉と今度は太平洋側を通って……最後に東京都庁の前でゴールという感じです。

──想像していた以上に壮大な道のりでした。それだけ長い距離を移動している間、荷物はどれくらい持ち歩いていたんでしょうか。

 荷物は旅をしながらどんどん改良していきましたが、一番重いときで約40kgありました。

 箱型の荷物の一番上がソーラーパネルになっていて、底面に発電した電気を溜めるバッテリーが入ってます。スマホの充電とか、あとは夜間足元を照らすためのLEDライトを箱の上部につけていたので、そのための電気をこのバッテリーでまかなってます。

 あとは沖縄で覚えて路上ライブとかもやった三線と、寝袋と着替え。それと、自作のフォトブックの在庫が50冊から100冊くらい入ってました

──フォトブックを100冊……?

 歩いていると、車に乗った方がわざわざ止まって「日本一周してるのか!? これでなんか食え!」って2000円くらいカンパしてくれたりするんですよ。それをただ受け取るのも悪い気がして、何かお返しになるものを渡したい! と思い立って、旅の途中で撮った写真や感じたことをまとめたフォトブックを作ったんです。

 初めて作ったのは40冊でしたが、たくさんの人に手に取ってもらえたので何度も発注して、旅の途中で大体700冊くらい手売りしました。在庫が少なくなってきたら発注して、これから到着するエリアの郵便局留めで発送してもらって……というのを繰り返しつつ、だいたい数十冊持ち歩いていましたね。

──すごい荷物ですが、旅を続けてきたよこみーさんならではの持ち物ですね……! そして日本一周を終えた後、現在は大分県に住んでいるんですね。

 大分を歩いたときにできたご縁で、ここのかぼす農家で働いています。今は10年くらい人が住んでいなかった家を借りて住んでいるんですが、間取りさえ変えなかったら好きなように改修していいということだったので、建物の2階をまるごと旅人に貸しています。

──自分と同じような人の手助けをしているわけですね。

 日本一周している最中、いろんな人に泊めていただいたんですよ。だから僕も、次の旅人を泊めてあげたいと思ってます。この家には2階にも台所とトイレがあって、それもちょうどよくて。今は勤め先が繁忙期ということもあって、旅人が一人住み込みでアルバイトをしてくれています。

日本一周するのにも、やっぱりウォーキングシューズは役立った

──ぼちぼち履物のことをお聞きしたいんですが、そもそも日本一周している時にはどんなものを履いていたんでしょうか?

 なんせお金があんまりなかったので、高いものは履けませんでした。最初に履いていったのはランニングシューズでしたね。どういうものが自分の歩き方に合っているかわからなかったので、トレッキングシューズとかビーチサンダルとか、いろいろ試しました。

──靴に関する悩みとか、トラブルなどもあったと思います。

 まず毎日何時間も同じ靴を履いて歩くので、どうしても臭いの問題がつきまとうんですよ(笑)。だから中敷を何枚か持って、毎日洗って変えてました。軽くて通気性がいい方が楽なのかなと思って、ソールがすごく軽い靴を履いたら、一瞬ですり減ってしまったりとか。

 ビーチサンダルを履いていたときは、砂利が挟まって足の裏に刺さるのが辛かったです。荷物が40kgあるから、全身で100kgくらいあるんですよね。それが全部足の裏にかかるんで、ちょっとした砂利でもものすごく痛い。

──想像するだけでも痛そうですね……。

 どの靴も、大体長くて2ヶ月くらいで壊れちゃいましたね。ソールに穴が開くか、ソールと靴本体を接着している部分が剥がれちゃうんです。これは自分の歩き方の癖だと思うんですが、親指の付け根の関節の辺りが一番擦れるみたいで、たいていそこに穴が開きました。

 靴を作っている人も、こんなに歩かれることは想定してないでしょうから、それはもうしょうがないことだとは思いますけどね。

──靴の使い方としてはめちゃくちゃ過酷ですもんね。ちなみにウォーキングシューズって履いていたんでしょうか?

 履いてましたよ! ランニングシューズは軽いというのがメリットですが、毎日長時間歩くにはいろんな部分が薄くて、耐久性に難がありました。トレッキングシューズだと今度は足首が疲れるんですよね。

 あとは、サイズの割に幅が狭い靴だとそれが原因で靴擦れができましたし、デッキシューズみたいな靴底が平らな靴は疲れやすい。そうやっていろいろ試してみたことを思い返すと、もともと「歩く」ためのバランスで作られた靴というのが、やっぱり一番適していたんじゃないかと思います。

──おっしゃる通りで、ウォーキングシューズは、歩く際の安定感をとても重視した設計になっているそうです。ランニングシューズほど軽くはないですが、ソールや靴全体も柔らかいですよね。

 靴の柔らかさって大事で、歩きやすさってつま先の曲がりやすさにすごく左右されると思うんです。指の関節の根元の辺りが硬い靴って、すごく歩きにくいと感じます。

 つま先を地面から離す時に踏ん張るから、その動作がスムーズにできないと靴の折れた部分が擦れて靴擦れになるし、シワが寄ってそこから靴自体が割れてくることもあります。この部分が柔らかくて、なおかつ耐久性もあるという靴があればいいと思いますが、なかなか難しいですよね。

歩いて日本一周した人が感じる「UA900」の良さ

 そんな「歩きまくってきた」よこみーさんに見てもらうのが、ニューバランスのウォーキングシューズ「UA900

 日本国内で9年連続ウォーキングシューズの販売足数・金額No.1(※)を達成しているニューバランスが、満を持して開発したウォーキングシューズの新定番といえるモデルです。

──いろいろな靴を履いてきたよこみーさんの目線で、この「UA900」はどんな印象でしょうか?

 (手で持ってソールを曲げてみて)まず、靴自体が柔らかいですね! 先ほどもお話ししたように、足の指の付け根あたりの部分が硬いと、長時間歩く靴としてはお話にならないんです。ここが柔らかく曲がるというのは、歩きやすさの大事なポイントですね。

 あと、かかとが補強されているのもいいですね。かかとの外側って、ものすごくすり減るので……。この靴の裏面の黒い部分が補強されているということだと思うんですが、どこも自分が長時間歩いたときにすり減っていた部分と同じです。摩擦しやすいところがしっかり補強されているんですね。

──重さはどうでしょう?

 軽いですね! 靴底にしっかりがある厚みがある靴ってけっこう重さがあることが多いんですが、これはかなり軽い方だと思います。あと、デザインがシンプルなのがいいですよね。「運動してます!」っていう服装じゃなくても合いそうで、そこもいいと思います。

──では、実際に履いてみてください!

 (「UA900」を履きながら)最近はウォーキングシューズみたいなものは全然履いてないんですよね……。旅を終えてからは長距離を歩くこともなくなったし、仕事中はかぼすの木の棘が刺さらないように安全靴を履いているので。だからこういう靴はちょっと久しぶりです。少し歩いてみますね。

──撮影も兼ねてお宅の近くを歩いていただいたわけですが、「UA900」はいかがでしたか?

 とにかく、柔らかくて通気性がいい! と感じました。あと、「靴を履いている」という感覚が少なかったですね。重くないし、つま先を曲げる時の抵抗も全然ない。

 新品のはずなのに、おろしたての靴にありがちな硬さや馴染みの悪さがなくて、初めて履いたとは思えないくらい足馴染みがよくてびっくりしました。いい意味で、裸足で歩いてるみたいでしたね。

──気に入っていただけたようでよかったです!

 ちょっと履いただけですが、「これは疲れにくいな」ということがわかりました。仕事で履く安全靴以外、普段は普通のスニーカーばっかりになっちゃってますけど、これならシーンも選ばないし、今後も一軍として使っていきたいですね。

 元々そんなにたくさん靴を持たない人間なので、どんな服ともケンカしないデザインのものを選ぶようにしているんです。その基準に照らし合わせても、全く問題ないと思います。

──ベタ褒めですね……! 歩きまくった結果、人生の方向性をガラッと変えちゃった方に言われると説得力がありますねえ。

 ほんと、起業がうまくいってたら旅に出てないですからね(笑)。旅の前は真夜中に歌舞伎町の地下にあるバーで働いてたんで、今の仕事は本当に対照的だと自分でも思います。

 昼間に山の中で川のせせらぎや鳥の声を聞きながらかぼすを収穫するのって、すごく気持ちいいんですよ。ひとつ20kgくらいあるかぼすが入ったコンテナをふたつ重ねて毎日運んでいたら、上半身が一回りデカくなっちゃって、奮発して作ったスーツが入らなくなったとかもありますが……。それも含めて、旅で人生まるっと変わっちゃいましたね。

──ここまで人生に変化を生むんだから、「歩くこと」ってバカにしたもんじゃないですねえ。いや、今日は本当にありがとうございました!

「歩くこと」で人生がガラッと変わることもある

 東京から沖縄へ飛び、所持金8000円で「歩いて日本一周」を始め、世界も一周してしまい、よきパートナーも新しい仕事も見つかり、大きく人生が変わったというよこみーさん。思い立ったことは即行動に移せるフットワークの軽さとエネルギーと、旅を通じて出会った人々との縁を大切にするやさしさを持った方でした。

 そして、旅の中で10足以上の靴を履きつぶしたよこみーさんも認める、「柔らかさ」「疲れにくさ」「足馴染みのよさ」を兼ね備えたウォーキングシューズ「UA900。アクティビティとしてのウォーキングはもちろん、通勤や買い物といった日常生活も快適にしてくれること間違いなしの一足です。

 毎日履くための歩きやすい靴を探している人、ウォーキングを始めたい人、歩いて旅をしてみたいと思っている人。当てはまる人はチェックしてみてください

(※)矢野経済研究所「YPSスポーツシューズデータ:2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年ウォーキングシューズ販売足数・金額ベース」(全国主要スポーツショップをはじめとした、2031店舗のスポーツブランドを対象とした定点観測調査。2022年1月現在)


提供:株式会社ニューバランスジャパン
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2023年1月12日

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