ドイツ生まれスウェーデン育ちのモデル、タチアナ・パティッツが転移性の乳がんにより56歳で亡くなりました。特徴的な眉の形やまなざしが強い印象を与えるタチアナは1980年代にモデルデビューし、90年代にかけて一世を風靡(ふうび)したスーパーモデルブームの一端を担う存在でした。
米『VOGUE』は、修正のあとが見られないナチュラルなタチアナの顔や自然の中で息子とくつろぐ様子を切り取った3枚の写真をInstagramに投稿。タチアナの訃報を報せるとともに、「ニューヨークやパリではなく、自然や動物、家族の近くにいられるカリフォルニアに居を構えた」とタチアナの生活を通して人柄をのぞかせるようなコメントを添えています。
スーパーモデルの象徴的存在ともいえる米モデルのシンディ・クロフォードは、若いころにビーチで撮影されたタチアナとの2ショットを投稿し「美しいタチアナ・パティッツの訃報を耳にし、とても悲しいです」とコメント。続けて、「私たちはファッション業界でともに赤ちゃんを産んで、ともに成長してきたと感じています。何度もショーのバックステージで一緒になりました。彼女は穏やかに話す人で、繊細で親切、好奇心が旺盛で、その洞察力に富んだ目は忘れられません。彼女の自然と動物への愛は、人々に伝わっていました。彼女の家族、特にかわいがっていた彼女の息子さんへ、哀悼の意を表します」とタチアナと親しく過ごしたモデルの日々を思い返しながら悲しみをつづりました。
「ブリジット・バルドーの再来」と呼ばれ、雑誌の表紙を飾った数でギネス記録を保持する独モデルのクラウディア・シファーは、2017年に撮影された米モデルのエレーヌ・アーウィンを交えたタチアナとの3ショットを投稿。「タチアナ・パティッツの訃報に接し、とても悲しんでいます。彼女は真のスーパーモデルの一員で、誰かがこれほど若くして亡くなったことを理解するのは難しいことです。私の思いと祈りは彼女の家族とともにあります。彼女は楽しい仕事仲間で、地に足がついているんだけど、陽気な人でした。天国で馬や犬を飼っているといいなと思います。でも彼女がいなくてすごく寂しくなるでしょう」とコメントを添え、タチアナを追悼しました。
タチアナのキャリア初期に被写体として撮影し2019年に亡くなったドイツの写真家ピーター・リンドバーグの財団は、タチアナと仕事をした複数の写真をInstagramに投稿。「ピーターの長年の友人、タチアナ・パティッツの訃報に深い悲しみを覚えています。ピーター・リンドバーグ財団は、彼女のタチアナの優しさ、内面の美しさ、傑出した知性に敬意を表します。私たちは彼女が愛するもの、特に(息子の)ヨナのことを思います。彼女がいなくなってすごく寂しくなることでしょう」とコメントを添えました。
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