「ミス・ユニバース」タイ代表、“空き缶プルタブ”製のドレスでステージへ ゴミ収集員の両親からインスパイア(1/2 ページ)
育った環境からインスピレーションを得てデザイン。
ミス・ユニバースでタイ代表のアンナー・スアンガーム・イアムが着用した、空き缶のプルタブから仕立てられたドレスがSNSなどで話題になっています。このドレスはゴミ収集員の両親のもとで育った自身の生い立ちからインスピレーションを得て、意図的に作られたものだとのことです。
「Hidden Precious Diamond Dress」と名付けられたこのドレスは使用済み空き缶のプルタブとスワロフスキーを使い、タイ拠点のブランド「MANIRAT」によって作られました。アンナーがステージを歩く姿からはとてもプルタブだとは思えない美しい仕立てです。
アンナーは「このガウンは、私の子ども時代の身近な環境からインスパイアされたものです。ゴミ収集員の両親のもとで育った私の子ども時代は、ゴミやリサイクル品の中にありました」「この特異なガウンは、多くの人から無価値だと考えられているものにも独自の価値と美しさがあることをミス・ユニバースに示すため、廃棄材とリサイクル材、つまり“プルタブ”を使い仕立てられたものなのです」とコメントしています。
「薄暗い場所で生まれたとしてもそれにとらわれることなく、自分には人生をより良い方へ変える力があると信じてください」と大会でメッセージを送ったアンナー。
貧困の中で育った彼女は、休みの日に両親の手伝いをすることもあったといいます。その後は両親の願いにより、寺院の尼僧のもとで育てられ、努力の末に名門カセサート大学の芸術学部を卒業。
ミス・タイ着任後は、全ての子どもが平等に教育を受けられるよう提唱。子どもたちのための国際的非営利団体「Smile Train」と提携し、さまざまな活動に従事してきました。
アンナーがInstagramでドレスを着用した写真を投稿したところ、「信じられないくらいすてき。あなたのご両親は誇りに思っているでしょうね」「私たちは、平等でないものは評価できない。でもあなたはすごい」「自分の人生を語り、人生をステップアップするお手本になり、たくさんの人にインスピレーションを与え、この世界をもっと良くしようとしてくれて、感謝します」など賞賛の言葉が並ぶこととなりました。
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