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目指すは「90年代の“週刊少年漫画”」 漫画アプリ「サイコミ」ブラウザ版がリニューアル、編集長に聞くその狙い(1/2 ページ)

アプリ版とWebブラウザ版が同等の使い心地に。

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 Cygamesが運営する漫画アプリ「サイコミ」のWebブラウザ版が、1月30日に大幅リニューアル。これによってWebブラウザからでも、アプリと変わらず無料話から最新話まで、サイコミの連載漫画すべてが読めるようになりました。

サイコミ

 今までのWeb版は無料公開話のみ閲覧が可能など、アプリとは異なる仕様でしたが、リニューアルによってアプリと同等の機能を持つようになります。そこで今回は、この大胆なリニューアルを機に、気になる使い勝手や、サイコミのこれまでとこれからについて、編集長の葛西歩さんにお話を聞きました。

「サイコミ」葛西歩編集長 インタビュー

サイコミ サイコミ編集長・葛西歩さん

――まずはサイコミ創刊のきっかけと、成長の歴史を教えてください。

サイコミ編集長・葛西歩さん(以下・葛西)  Cygamesの主たる事業が「ゲーム」なのですが、“「ゲーム」以外でも10年後、20年後のCygamesを支える新たなIPコンテンツが必要”“横の広がりも狙いやすいIPは漫画だ”、という会社の意向のもと、サイコミは2016年5月に創刊しました。

 創刊後しばらくは、Cygamesのコンテンツのコミカライズとオリジナル漫画で運営していたのですが、徐々に人員や体制も整い、本格的に「オリジナル漫画でヒット作を生み出せる」土壌ができました。そこで2018年11月にサイコミの「再創刊」を機に、オリジナル漫画の新連載を一気に多数開始して、ラインアップを拡充。さらにほぼ全ての作品を週刊連載にしました。

 その後も掲載漫画のヒットやアニメ化・ドラマ化などのメディアミックス、システムの充実、UIの変更などを重ねまして、ありがたいことに現在進行形で右肩上がりの成長が続いています。

Web版リニューアルで、アプリ版と同等の体験に

――今のタイミングでWeb版をリニューアルするのはなぜでしょうか。

葛西 Web版のリニューアルはずっとしたいと思っていました。当初はリソースをアプリに集中させていた事情もあり、サイコミが大きく成長した今だからこそ実現できた、満を持してのアップデートといえます。

――Web版とアプリ版の違いや、Web版のみの新機能などがあれば教えてください。

葛西 むしろ、機能に差はなくなりました。今後はブラウザでもアプリでも同じよう「サイコミ」を楽しめます。Webとアプリのアカウントをリンクさせる機能もあります。選択肢を提示するというのがリニューアルの一番の理由で、ライフスタイルに合わせて好きな方で漫画をお楽しみいただければと。

――Web版とアプリ版で読者層に違いは?

葛西 アプリ版は漫画愛好家やサイコミの漫画が好きなヘビーユーザーの方向け、Web版は検索してやってきたユーザーさんや新しい漫画を手軽に楽しみたい方向け、という想定はあります。それに合わせてインタフェースを作り分けていますし、それぞれの想定ユーザーに適したコンテンツの表示を行っています。

 漫画アプリの話に限らないのですが、容量の問題などで「スマホに新しいアプリは入れたくない」と考える方もいらっしゃるので、Web版のリニューアルはそのような要望をかなえると同時に、サイコミのコンテンツに触れていただくにあたって、そのハードルを限りなく低くしたい、という狙いもあります。

――ほかの漫画アプリやサイトと比較して、サイコミが力を入れている点を教えてください。

葛西 漫画作品1つ1つのクオリティーの高さと、連載作品を週刊連載にしていることです。

 サイコミはほかの漫画アプリに比べて連載の数を絞っています。これは「クオリティーにこだわったオリジナル漫画を、週刊連載で提供しよう」という思想からです。

サイコミ 作品は毎日更新されるが、他の漫画アプリのように読みきれないほどの量ではない

 リソースを集中させて、クオリティーの高い漫画を作り続ける。そして、連載を週刊にして、常に毎週、新しい漫画を提供し続けることで「ユーザーさんがアプリを開けば、いつでも新しい漫画が楽しめる」状態が続くようにしています。

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