信仰の視覚化! 「祠を避けるように曲がった道路が好きだ」というツイートが約2万件のいいねを集めるなど話題になっています。
話題になっているのは、『統計から読み解く色分け日本地図』の著者・永太郎(@Naga_Kyoto)さんの投稿です。
「祠を避けるように道路が曲がっているのとか好きなんですが、甑島のここは島と島をつなぐ道路でそれが起こっていると知って心拍数が高まっています」と、鹿児島県にある甑大明神橋(こしきだいみょうじんばし)の地図を紹介しています。
橋が架けられているのは、上甑島(かみこしきしま)と中甑島(なかこしきしま) 。合間のヘタノ串にある岩場を避けるように橋が建設されています。
ヘタノ串の甑大明神橋がなぜ大きなカーブを描いているのか。それは岩場が信仰の地であるためです。
甑大明神に社殿はなく、そこにある岩そのものを祀る「岩石祭祀」。実際に訪れたことがある人から寄せられた写真では、赤い鳥居が目立つ現地の様子が確認できます。
信仰の対象である岩石は存在感があり、人工物である橋が器用に避けている姿も相まって、より神秘的な雰囲気が感じられますね。
永太郎さんによると、このような「聖地」を避けた道路は全国各地に存在しており、一例として大阪府大阪市にある西天満宮の龍王大神が挙げられていました。
龍王大神の御神木「大銀杏」には、白蛇が住み着いており、かつては空襲から人々を護ったという伝承があり、御神木を避けるように道路が敷かれています。
このほかには、奈良県奈良市二条町の歓喜寺地蔵尊と弘法井戸館も紹介されていました。平城宮跡近くにある由緒あるスポットです。古井戸は残念ながら枯れて久しいそうです。
Twitterの投稿には、「ホームに楠の御神木がそびえ立つ京阪萱島駅を彷彿」「国道254号のリックンランドの近くに神社さんじゃないけどある」など、神聖な場所を避けて敷かれた道路や線路などの情報が寄せられていました。
画像提供:永太郎(@Naga_Kyoto)さん
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