大型水槽の水を4年ぶりに抜いてみた……という体験がYouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で約68万再生を記録、2000件を超える“高評価”が寄せられています。
投稿者さんは屋外に設置した大型水槽2つにハスやスイレンを入れ、自然に近い状態でギンブナとメダカを飼育してきました。
今回水を抜くのに使うのは電動ポンプ。目詰まり対策にネットをかぶせてから水槽に沈めます。水草を仮置きするためのタライに水をため、残りは地面へ。水が半分くらいになった所で水草をタライに移していきます。
最初に見つけた生物は1匹のタニシ。水槽の中には1年ほど前に採卵したフナの稚魚が育っているはずなのですが、姿が見当たりません。
泥を外に出しながら探すと、何匹かのフナが見つかりました。泥が重くて作業は見た目以上に重労働。2つ目の水槽は作戦を変更して、フナが水面に浮いてきたところや波紋を狙って素早く網を入れていきます。
フナを取り出して一晩おくと、水槽の濁りがおさまってメダカが見えるように。取り残していたフナも見つかりました。
このメダカは地元のキタノメダカという種類。水槽で繁殖を繰り返して10代目くらいになるそうで、この3日後から産卵を始めました。
取り出したフナは大きさで分けていくことに。4年前に入れたフナは8匹全て生き残っていました。残りの50匹近くは、やや小さめ。でも、1年前に生まれた稚魚にしては大きすぎます。
自然界のギンブナはほぼメスだけで、繁殖方法は雌性繁殖。コイ科の多種のオスを相手に子孫を残すそうです。
こちらの2つの水槽に繁殖相手のオスはいないはずなので、どうやって繁殖したのかは謎とのこと。投稿者さんも「ドジョウ・コイ・金魚などは繁殖相手になるけれど、まさかメダカが?」と疑問に思っています。
もう1つの謎は、稚魚たちの行方。こちらは「冬眠に入る前に大きなフナの餌食になったのでは?」と考えています。
水槽を復旧するため、水草のポットに肥料を入れて植え替える作業を開始します(油粕や発酵鶏糞を入れると魚のエサのミジンコがよく発生するそうです)。手際よく作業を進め、水槽に井戸水を入れたら完了です。
水温調整のため満水状態で一晩置いた後、メダカはまとめて片方の水槽へ、大きなフナは円筒水槽とひょうたん池へ、水槽生まれの50匹のフナは半分に分けてそれぞれの水槽へ入れていきます。
放した直後はトレイの陰に隠れていたフナたち。しばらくすると水槽に慣れたのか、明るい場所に出てきて活発に泳ぎ始めました。気持ちよさそう。
この光景を紹介してくれたのは、YouTubeチャンネル「水辺 de ASOBO」さんのアカウント。コメント欄には「こんな水槽が自宅にあるのうらやましいです」「近所の小川を泳いでるのを見る分には何とも思わないフナでも、こうしてみると途端に魅力的な魚に見えてくる不思議」「大人ならではのこだわりを感じながらも童心をくすぐるワクワク感が味わえました」といった声が寄せられています。
投稿者さんは身近な生き物を捕ったり育てたりしています。サブチャンネル「水辺 de ASOBOの自由時間」でも情報を発信しており、オリジナルグッズを扱う「水辺 de ASOBO のお店」も展開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「水辺 de ASOBO」
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