「山梨県にはすっげー階段があります」 → マジですごかった 水槽に囲まれ川の中にいるみたい 生まれた理由を水族館に聞いた(1/2 ページ)
山梨県立富士湧水の里水族館に取材しました。
山梨県の水族館にある「すっげー階段」が、「行ってみたい」とTwitterで注目を集めています。階段を取り囲む水槽にたくさんの魚が泳いでいて、とてもきれい……!
この階段があるのは、山梨県南都留郡忍野村の淡水魚専門水族館「山梨県立富士湧水の里水族館」。「森の中の水族館。」とも呼ばれています。話題のツイートは、全国の水族館を巡っているかぶつ(@tan_sui_kabutz)さんが投稿しました。
投稿されたのは、同水族館の特徴の1つである“二重回遊水槽”の写真です。水槽が二重のドーナツ型に設置されており、その中央には階段が。透き通った水槽には、大型のニジマスや希少魚のイトウなど約3000匹の魚が泳いでいます。階段から水槽を見ると、川の中にいるような感覚を味わえるとのこと。これは壮観……!
この投稿に「写真見るだけでワクワクします」などの反応が寄せられました。「めちゃくちゃスケールデカくて驚きの連続」「お子さんにも喜んでもらえるし、魚・水生生物好きな大人も楽しめる」など、実際に行ったことがある人からの声も寄せられています。
この二重回遊水槽について、ねとらぼ編集部は山梨県立富士湧水の里水族館に話を聞きました。
―― なぜこのように、階段を取り囲むような二重の水槽を設置したのでしょうか。
水族館スタッフ:水槽自体は大きなドーナツ型で、アクリルガラスに仕切られた二重構造となっています。
展示されているマスの仲間は「定位」という習性があり、水の流れに対して一定の場所にとどまろうとします。これは、自然河川では無駄に動き回るよりも、同じ場所で上流から流れてくる餌を待ち構えている方がエネルギー効率が良いからだといわれています。この習性を分かりやすくするために、ドーナツ状の水流が流れる構造になっています。
また、水槽の外側には体の大きな魚、内側には小さな魚が展示されています。これは、展示しているニジマスやイトウなどのマス類は魚食性で、口に入るサイズの魚は食べてしまうからです。
こうした設計のため、ただ外側から見るだけでなく、さまざまな角度から楽しめる構造となりました。
―― 実際に来館した方の反応はいかがですか。
水族館スタッフ:来館された方の多くは、3000匹を超える魚の群れに取り囲まれたような感覚に大変驚いた様子です。また、水槽越しに写真撮影をされる方も多くいらっしゃいます。
画像提供:かぶつ(@tan_sui_kabutz)さん
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