「押すと館長が3分以内に現れるボタン」押す? 北海道のユニークな水族館が「押してみたい」と話題に(1/2 ページ)
最近、館長の忙しさを示すメーターが追加され、押していいものかどうか判断しやすくなりました。
“押すと館長を呼び出せるボタン”を設けた水族館が、Twitterで注目を集めています。呼びつけるみたいで悪い気もするけれど、ちょっと押してみたい……!
北海道北見市の「北の大地の水族館」が、2020年7月6日から運用しているボタン。「用事がなくてもOK! ボタンを押すとだいたい3分以内に現れます」と記されており、押すと本当に館長の山内創(@suymuc)さんを呼べます。
ボタンはソニーのIoTブロック「MESH」を利用したもので、押すと事務所のPCを経由して、山内館長のスマホへSlackのメッセージが届く仕組み。このため、インターフォンとは違い、館長が館内どこにいても対応できるわけです。
もっとも、「※不在のときは出てきません」との注記もあり、必ずしも館長と会えるとは限りません。そのため、2022年1月29日にはアップデートで「出てくるメーター」が追加。館長の手空き具合が「めっちゃひま・ひま・ふつう・忙しい・出られないかも・今いない」の6段階で表示され、館長出現の期待値がひと目で分かるようになりました。
このユニークな試みは、Twitterで「押したい!」「押すために行きたくなった」「メーターが分かりやすくて、ちゅうちょなく押せるようになった」と話題に。編集部は山内館長に、ボタンの詳細を聞きました。
―― 館長呼び出しボタンを設置したきっかけを教えてください
山内 お客様とのコミュニケーションを増やし、水族館での体験価値を向上させる目的で設置しました。――というのは建前で、魚のことや展示のことを、いろいろなかたともっとたくさんお話したかったのです。
―― 今回のバージョンアップはなぜ?
山内 以前から「(館長が)忙しそうで押しづらい」というご意見を多く頂戴していました。そこで、もっと気軽に押していただけるよう、「出てくるメーター」を設置しました。
―― これまでボタンが押されたなかで、記憶に残る呼び出しはありますか?
山内 淡水カメの話で盛り上がり、15分以上お話したお客様が一番記憶に残っています。
―― 水族館の見どころや、お知らせがあれば教えてください
山内 現在世界初の展示方法である、凍った川の下が見られる水槽を展示中です。北海道の厳しい寒さで凍った川の下でたくましく生きる魚たちの様子をご覧いただけます。また、イトウ大水槽では冬季限定のワカサギとの混泳の様子もご覧いただけます。
画像提供:山内創(@suymuc)さん
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