「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のクラフト要素は自由度が高く、ベイブレードや防犯装置を作るプレイヤーもいるほど(関連記事1/2)。そんななか、コンピューターの基礎となる「論理回路」を作成し、2進法で「1+1」の計算を実現する猛者が現れました。いよいよ何のゲームか分からないな……。
論理回路はデータの演算や制御を行うための装置。入力された2つの値が両方とも「1」だった場合のみ「1」を出力する「AND」や、少なくとも一方が「1」であれば「1」を出力する「OR」といった論理ゲートから構成されます。
作者のけいさんき(@zelda_cal)さんは、こうした仕組みを、ゲーム中で装置を組み立て再現。例えばANDであれば、「装置A/Bの両方を矢で射る(1を入力する)と装置Cが起動する(1が出力される)」といった具合です。
けいさんきさんはこれらを応用し、ゲーム上で半加算器(1ビット加算器)の実現を目指します。これは2つの入力信号を受け取ると、それらの「和(S)」と「繰り上がり(C)」を生成する論理回路です。
装置は建材や爆弾の組み合わせで作成。矢で装置A/Bへ1を入力すると柱への電力供給が切り替わり、CとSの状態が「1」(発光時)か「0」(消灯時)を表す仕組みを作り上げました。つまり、装置A/Bが入力機器、柱はモニターの役割を果たすわけです。
装置A/Bをそれぞれ射抜いた結果、Cの柱は点灯し、Sの柱は消灯。つまり「1+1=10」、10進法でいう「1+1=2」が表示されたことで、実験は成功となりました。
ニコニコ動画のコメントでは、「ゼルダが知らないゲームになってる」「そういうゲームじゃねえからこれ!」「ティアキン学会ができそう」などの声が上がったこの実験。けいさんきさんは、装置の基礎となった論理ゲートの構造や、さらに「21+10=31を計算してみた動画」なども公開しています。
動画提供:けいさんき(@zelda_cal)さん
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