東北北部は大雨被害拡大のおそれ、警戒続けて 関東から九州は猛暑で38度予想も
7月16日、東北は北部を中心に雨。記録的な大雨となっている秋田県など、被害が拡大するおそれも。一方、関東から西は猛烈な暑さ。内陸部では体温超えの気温の所もあり、熱中症に警戒を。
東北 大雨災害に警戒を
7月16日も梅雨前線が東北付近に停滞するため、東北は北部を中心に雨が降りそうです。特に午前中は、秋田県や岩手県など、同じような場所に発達した雨雲がかかるでしょう。このあと雨がやんだとしても、新たな土砂災害や川が氾濫するおそれもあり、厳重に警戒をしてください。
午前7時までの48時間降水量は、秋田県の秋田市大平山で382.5ミリ、藤里町で319.0ミリと、観測史上1位となる記録的な大雨になりました。午前7時現在、秋田県内や、岩手県の内陸、山形県の庄内地方や最上地方では土砂災害警戒情報が発表されている所があります。また秋田県内を流れる雄物川や、岩手県から宮城県にかけて流れる北上川では、岩手県内で氾濫危険水位に達している所があります。すでに氾濫した川もあります。
もし自宅近くが冠水している場合は、足元に十分な注意が必要です。水が濁っているため、マンホールの蓋が外れていても見えにくくなります。また、側溝や川と、道路(歩道)の境目もわかりにくくなります。転落したり、流されたりする恐れがありますので、無理をして水の中に入らないでください。やむを得ず水の中を歩く場合は、棒などで、足元を確認しながら進んでください。
関東以西 熱中症に警戒
一方、沖縄や関東から九州では、暑さに警戒が必要です。強い日差しが照りつける九州から関東、北陸では気温がグングン上がり、最高気温は東京都心や富山で36℃と、35℃以上の猛暑日になる所が多いでしょう。前橋やさいたまは38℃予想で、体温を超えるような危険な暑さです。夜になっても気温はあまり下がらず、寝苦しい夜が続くでしょう。万全の暑さ対策が必要です。
また、熱中症警戒アラートが、奄美地方、鹿児島県(奄美地方除く)、宮崎県、大分県、熊本県、長崎県、愛媛県、香川県、徳島県、島根県、鳥取県、和歌山県、兵庫県、福井県、石川県、富山県、愛知県、静岡県、東京都、千葉県、埼玉県に発表されています。
熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
1:外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
2:屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
3:普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。屋外で、人と十分な距離を確保できる場合は、適宜マスクをはずしましょう。
4:熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
5:暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
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