まるでタイムスリップしたかのような宮城県気仙沼市役所の第二庁舎が、Twitterで注目を集めています。ねとらぼ編集部は、気仙沼市に取材しました。
投稿したのは、漫画家のほりのぶゆき(@nobhori)さん。「味があるとかのレベルじゃない。尊敬する」と、第二庁舎の写真をツイートしました。古い木造の建物で、現代の市役所として使われているとは信じられないほど。
Twitterでは、「趣がある」「中に入った途端、年号が大正とか明治になったりしませんか?」「素晴らし過ぎる!どうぞ可能な限り残して」などの反応が寄せられています。「金田一シリーズに出てきそう」「めぞん一刻みたい」との声も。雨漏りや耐寒性を心配する人も見られます。
気仙沼市のWebサイトによると、市役所は移転が決まっているのだとか。ねとらぼ編集部は第二庁舎の状況や移転について、気仙沼市財産管理課に話を聞きました。
―― 第二庁舎の建築年数はどれくらいなのでしょうか。
財産管理課:建築年は1909年(明治42年)となっております。
―― 建物内部も老朽化が進んでいるのでしょうか。
財産管理課:雨漏り、床面の剥離および傾きなどがあり老朽化しています。
―― 移転の理由をお聞かせください。
財産管理課:現庁舎は耐震基準を満たしていないことに加え、老朽化も進み安全性が確保されておらず、市庁舎における市民の利便性の向上や防災拠点機能、行政運営の効率化の観点から移転するものです。
―― いつ移転予定ですか。
財産管理課:2027年度(令和9年度)を予定しております。
―― 移転が決まっての思いをお聞かせください。
財産管理課:現庁舎の跡地、周辺、内湾との関係については、これまでのこの地区を含め気仙沼の歴史やそれを作ってきた人々・事業所、現に隣人としてお世話になっている方々に心からの敬意を表したいと思います。
市庁舎を長年あった場所から移転させるということは、市民にとっても気仙沼の歴史においても極めて重いことであります。そのことを十分にかみしめつつ、市庁舎の移転整備が、跡地周辺、新設地、市役所そのもの、市民全てにとって良かったと思えるような計画作りと実践を目指してまいりたいと考えております。
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