小児がん患者の支援に役立ててもらおうとコンビニ大手「ファミリーマート」が、患者やその家族とともに開発したレモネードを8月1日に発売しました。この取り組みはSNSなどで大きな共感を呼び、店舗で売り切れが続出しています。このレモネードを発売するに至った経緯について、ファミリーマート広報部に聞いてみました。
話題になっているのは、全国のファミリーマート約1万6500店で発売された「みんなのレモネード」(220円)です。ファミリーマート店舗に設置されたレモネードのPOPには、「売り上げの一部は、小児がん患者とその家族のサポートをする活動へ寄付されます」と書かれています。
SNSではこの取り組みを応援する声が多く、発売直後は「みんなでみんなを応援しよう」と呼びかける声や、「(取り組みについて)知ることができて本当に良かった」「この夏、行く先々のファミマで見かけたら買っています」などの声も見られました。その結果、店舗で売り切れが続出し、「在庫あったらまた買いたい」などの声が寄せられています。
「多くの方に小児がんのことを知ってもらいたい」
このレモネードが開発に至った経緯をファミリーマート広報部に聞いてみました。
――このレモネードが生まれたきっかけは?
ファミリーマート広報部:小児がんを克服した榮島四郎(えいしましろう)さんが自身の体験を踏まえて出版した『ぼくはレモネードやさん』という絵本があります。当社社長の細身研介がそのお話に非常に感銘を受け、社内外でその絵本を紹介しておりました。
そのことを知った著者の榮島さんから、お礼のお手紙と「みんなのレモネードの会」という小児がん患者とその家族でつくる団体のパンフレットを頂戴しました。それをきっかけに当社社員から「小児がんの支援につながるレモネードを作りたい」という発案があり、今回のプロジェクトが発足しました。
――絵本がきっかけで本当にレモネードを作ることになったんですね。
ファミリーマート広報部:心のこもったものを一緒に作りたいという思いがあり、「みんなのレモネードの会」から42家族、ファミリーマートからは商品開発担当とデザイン開発担当の社員が集い「ファミレモ部」を結成して開発が始まりました。
子どもたちには複数のサンプルの試飲をしてもらって意見を聞いたり、商品ラベルのイラスト案を募集したりしました。最終的はイラストはそのなかから2種類を採用しました。この共同開発には約半年を要しました。
――売れ行きや反応はどうですか?
ファミリーマート広報部:SNSなどで話題になったこともあり、すぐに予定数量に達してしまいました。店頭の在庫がなくなり次第販売終了となります。少しでも多くの方に小児がんのことを知っていただき、支援の輪が広がっていってほしいですね。
子どもたちや保護者からは「自身が関わった商品が店頭に並んでいる、これほど誇らしいこと、心に残ることはない」「とても良い経験ができた」「この取り組み自体が小児がん支援だ」などの声を頂戴し、私たちもうれしく思っています。
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