国土地理院がインターネット上で提供している「地理院地図」では、特定の場所の上空からの写真が年代別に見られます。今回は現在東京都庁がある場所に着目し、新宿駅周辺の上空写真を1945年から現在までプレーバックしてみました。
終戦後の1945年〜1950年
まずは、終戦後の1945年〜1950年の白黒写真から。当然ながら、現在のように高いビル群は見当たらず、現在東京都庁が存在する場所には、大きなプールのような土地が広がっています。
これは、東京都水道局の浄水場「淀橋浄水場」。1960年に都市計画「新宿副都心計画」が決定され、浄水場は東村山市「東村山浄水場」に移動になり、1965年3月にその役割を終えました(参考:三井住友トラスト不動産「このまちアーカイブス」)。
なお、現在の新宿御苑の場所も、やはり広大な土地が目を引きます。この場所は戦時中には空襲の被害に遭い、戦後には一時的に「都立農業科学講習所高等部」が設置されたこともありました。その後、1947年の閣議決定を経て、1949年5月には「国民公園新宿御苑」として一般開放されています。
高度経済成長期を終えた1974年〜1978年
次は、高度経済成長期を終えた1974年〜1978年。かつて淀橋浄水場があった場所には、隅っこに大きなビルが建っています。京王帝都電鉄(現・京王電鉄)が手がける「京王プラザホテル」です。
京王プラザホテルは、1968年11月に起工式が実施され、1971年6月に全館グランドオープンを迎えました。同ホテルは、淀橋浄水場の場跡に初めて建設された超高層ビルだったのです。
バブル景気まっただ中の1987年〜1990年
最後は、バブル景気まっただ中の1987年〜1990年。すでに淀橋浄水場の場跡には現在の東京都庁(新都庁舎)が建設中ながら、大きくそびえ立っています。
旧都庁舎は千代田区・丸の内にありましたが、建物の老朽化などの問題を抱えていました。新都庁舎の候補地には丸の内、新宿があるなか、1985年に鈴木俊一都知事は新宿に新都庁舎を建設すると表明。
新都庁舎の建設は「世紀の大事業」とも言われ、1988年4月に着工され、2年半以上経た1990年12月に完成しました。200メートル以上ある巨大な新都庁舎では、現在でも1万人以上の職員が働いています。
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