もしも自分の寿命を他人に渡すことができたら――― そんな設定のもと、女子高生の青春を描くマンガ『寿命をゆずる友達の話。』がX(旧Twitter)で話題になり、約7.5万いいねを獲得しています。
『寿命をゆずる友達の話。』は、マトマさん(@y_har3)による作品。
自分の寿命を他人に渡す能力がある女子高生・ヒカリ。彼女には小さいころから「バーゲンセールかってほど自分の寿命をばらまく」クセがあり、幼なじみのミユキが死にかけた猫を見つけて泣いているのを目にしただけで、猫に自分の寿命を与えてしまうほど。
恋人ができても、男がヒカリと付き合った理由は「妹の身体が弱くて寿命がほしい」から。家が貧乏で「大金と引き換えに、余命短い政治家に寿命を渡す」という話に家族の誰も反対しない……といった具合に、特殊な能力を持っているがゆえに都合よく扱われてしまいます。
“誰かの寿命のストック”のような人生を受け入れ笑っているヒカリに、「ヒカリの寿命は全ッッ部 ヒカリのもんだろォーが!!」と怒るミユキ。そんな姿を見て、ヒカリは「これからは寿命渡さないかも」「ミユキといると一分一秒も惜しいんだよね 人生ってやつ」とまた笑うのでした。
本作は約2年前に読み切り作品として制作されましたが、11月30日からWeb連載(Comic Walker/ニコニコ静画)が始まり、この続きのストーリーが描かれる予定です。
「尊い友情」「これから続いていく2人の話が気になる」と話題を集める本作について、作者・マトマさんにお話を伺いました。
――― 命をテーマにしたシリアスな設定ながらも、仲良しな2人のコミカルな展開で進んでいく『寿命をゆずる友達の話。』。制作のきっかけなどはありますか?
自分にも仲の良い女友達が何人かいて、それが自分にとって大切なもののひとつなので、女の友情の漫画を描こうと思いました。最初は読み切りとして趣味で公開していましたが、KADOKAWA『コミックキューン』編集部の方からお声掛けがあり、商業連載作品として制作させていただくことになりました。
――― 特に力を入れたところ、苦労したポイントは?
力を入れたのはフルカラーで制作しているところです。シールやプリ帳を眺める感覚で見てもらえたらなと思い、パキッとした塗りにしました。
苦労したことは、男キャラを描くのが好きなのですが、女と女の話のため、男キャラの出番が少ないことです。
――― 本作への思い入れやこだわり、気に入っているポイントは?
気に入ってるポイントは2人の笑顔です。連載の作中で何度も2人が笑うのでいろんな笑顔を描きました。
あと、各話のサブタイトルもこだわっています。第1話のサブタイトルは、タイトルと同じ『寿命をゆずる友だちの話』。第2話、第3話、その先も楽しみにしてもらえれば……。
――― 連載作品としては、どんなストーリーになる予定でしょうか?
ハッピーな部分もありつつ、しんどいことにも向き合わせています。自分のために生きるとはどういうことなのか、読み終わった後、自分と自分の周りの大切な人に少し優しくなれる。そんな物語になったらな、と思います。
――― 読者へのメッセージをお願いします
初商業でど緊張しているなか、感想や応援のお言葉をいただき、すごく心の支えになっています。本当にありがとうございます。引き続き連載を頑張るので何とぞ応援よろしくお願いします〜!!
制作協力:マトマさん(@y_har3)
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。