絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』第66刷と第244刷を並べたら…… 趣深い経年変化に「歴史を感じます!」「まさしく名作」(1/3 ページ)
時が経っても、愛らしさは変わらない。
超ロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』の経年変化が一目でわかる写真がX(Twitter)に投稿されました。記事執筆時点で投稿の表示数は512万件を超え、7万6000件以上のいいねが集まっています。大切にされていたんだなあ。
懐妊祝いにもらった『しろくまちゃんのほっとけーき』
投稿者は、漫画家の南波くわしく(@kwsk28)さん。もうすぐ3歳になる男の子の母でもある南波さんは、このたび2人目を懐妊しました。そのお祝いとしてもらったのが、『しろくまちゃんのほっとけーき』の第244刷です。
ロングセラー絵本を新旧並べると……
『しろくまちゃんのほっとけーき』(作:わかやま けん)は、1972年10月に初版が発行されたロングセラー絵本。50年以上たった今でも、多くの親子から親しまれています。
南波さんも昔からこの絵本を読んでおり、実兄が幼いころに購入した第66刷が大切に保管されていました。今回南波さんがもらった244冊と家にあった66刷を並べると、経年変化がよくわかります。
第244刷で鮮やかなオレンジ色の背景は、第66刷では長年光と空気に触れたことで淡い色合いのグラデーションになっています。端にいくにつれて明るい黄色になっているため、まるでぼんやりと部屋に明かりがともっているようにも見えます。
また、しろくまちゃんの目の前に山積みになったホットケーキの色の違いも歴然。66刷の方は、日焼けで黄色くなったからかよりリアルなパンケーキの色に見え、味わい深さが感じられます。
ロングセラー絵本を懐かしむ声が続々
世代を超えて愛されている絵本の経年変化には、「ホットケーキリアルになってる」「わあ、色が全然違う」と驚く声が寄せられました。また、「我が家にあるのは第24刷でした」「うちにあるのは第17刷なんですが、今出てるものと最後のページの文章が違うんです」と、南波さんと同じように大切に保管している人からのコメントも集まっています。
出版社の公式アカウントも反応
『しろくまちゃんのほっとけーき』を出版するこぐま社の公式アカウント「えほんのこぐま社」(@kogumasha_ehon)も南波さんの投稿に反応。「『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやま けん作)は、1972年の発刊から長きにわたって、多くの子どもたちと保護者の方に読んでいただき、版を重ねている絵本です。このように、また次の世代にも伝わっていって楽しんでいただけること、とても嬉しく思います。ありがとうございます」とコメントを寄せています。
子どものときに好きだった絵本が世代を超えて愛されていることが一目でわかる2枚の写真に、温かい気持ちになる投稿でした。
南波くわしくさんの日常や漫画作品は、X(Twitter)アカウント(@kwsk28)やInstagramアカウント(@kwsk8128)で公開中です(関連記事)。
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