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運転中に赤ちゃんをあやすロボット、日産と赤ちゃん本舗が開発 センシング技術から着想(1/3 ページ)

名前は「イルヨ」。

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 日産自動車と赤ちゃん本舗は、運転中の子守支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」のコンセプトモデルと共同開発しました。

チャイルドシートの壁

 イルヨは後部座席のチャイルドシート横に設置するロボット「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置するロボット「ベビー イルヨ」の2体で構成。ドライバーがベビー イルヨに特定の言葉を投げかけると、後部座席のイルヨが作動し、手を振る動作や、「いないいない、ばぁ」などの動きでチャイルドシートに座る赤ちゃんをあやします。

 また、イルヨのカメラが赤ちゃんの表情を認識してベビー イルヨに伝達し、ベビー イルヨの目の開閉によって赤ちゃんが寝ているかどうかを親が把握できる仕組みになっています。日産のセンシング技術から着想を得た機能とのこと。

 開発の背景として、両社のアンケート調査で、ドライブ中の悩みとして「赤ちゃんが泣いた時にあやせない」が多く挙げられたことがあります。安全のため赤ちゃんを後部座席に設置した後ろ向きのチャイルドシートに乗せていることで、お互いが見えなくなる「チャイルドシートの壁」が生まれているためだと両社は考察。チャイルドシートで赤ちゃんの安全を確保しながら、親子が安心してドライブできる車内環境づくりを目指して運転中の子守りを支援するロボットを開発したといいます。

 実際の親子が協力した実証実験では、赤ちゃんの9割が、動作しているイルヨに注視することが分かり、赤ちゃんの関心を引きつける効果があることが確認されたとしています。また、赤ちゃんをチャイルドシートに乗せた状態でも、イルヨが作動することで半数以上の赤ちゃんの感情がポジティブな方向へ改善されることも分かったとのこと。

 イルヨはコンセプトモデルで販売予定ないものの、特別体験会を2月3〜4日に日産グローバル本社ギャラリー(横浜市)で、2月10〜11日はアカチャンホンポ ららぽーと横浜店で実施予定。

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