冬に猫が過ごしやすい温度は何度? 寒がっていると分かるサインは? 知っておきたい猫の寒さ対策を解説(1/2 ページ)
猫が寒いと感じるサインや寒さ対策について紹介します。
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今回はそんなペトコトメディアから、「猫は寒がりなのか?」についてご紹介します。
著者:ペトコト編集部
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一般的に猫は寒がりな動物です。その理由は猫の歴史を紐解けば見えてきます。今回は、そんな猫のルーツや猫が寒いと感じる温度・寒がっているときのサインなどを解説します。
猫は寒がり?
猫は、砂漠地帯に住んでいるリビアヤマネコを祖先に持つ動物です。猫の祖先が住んでいた砂漠地帯よりも日本の夏は湿度が高いため、日本の暑さに耐性があるとはいえませんが、一般的には水や寒さはあまり得意ではなく、寒がりな猫は多いです。
寒さに強い猫種
寒がりな猫ですが、猫種によっては「アンダーコート」と「オーバーコート」という二重構造の被毛である「ダブルコート」で守られた種類がいます。
オーバーコートは冷たい外気から身体を守り、その下にあるアンダーコートが身体が持つ熱を逃さないようにします。
ダブルコートを持つ猫は、比較的寒さに強い猫種です。以下、代表的なダブルコートを持つ猫種を紹介します。
- メインクーン
- スコティッシュフォールド
- ノルウェージャンフォレストキャット
メインクーン
オスは成長すると8kgを超える場合もあるメインクーンは「大きな猫」としても世界的に有名です。長いオーバーコートの中にアンダーコートをたくわえています。
スコティッシュフォールド
垂れ耳の童顔が特徴のスコティッシュフォールドは、根強い人気のある猫種です。
原産地であるスコットランドは、冬になると氷点下になることもあります。毛の長さには個体差がありますが、ダブルコートを持つことから寒さには強いといわれています。
ノルウェージャンフォレストキャット
スコティッシュフォールドと同様、寒い地域で生まれた猫種です。優雅になびく長い毛を持ち、近年日本でもよく見られるようになってきました。
猫が寒いと感じる温度
具体的に猫にとって過ごしやすい温度は、20度〜28度ほどとされています。湿度や猫種によっても多少異なりますが、猫が寒いと感じる温度は20度以下、暑いと感じる温度は28度以上といえます。
冷房は湿気も取り除くため、25度程度の室温になるよう空調を調整するのがちょうどいいとされています。これ以上低いと夏場であっても寒がることがあるので、設定温度には注意しましょう。
猫が寒いときのサイン
- 丸くなる
- 運動量が減る
- 水を飲まなくなる
猫の行動から寒がっているかどうかを知ることができます。
ただし、普段との違いがわからないと見分けるのが難しいため、寒くない時期からの観察も欠かせません。
丸くなる
普段から丸くなって寝る猫も多いですが、普段は伸びて寝る場所などで丸くなっている場合や、活動している時間帯に丸くなっている場合には、寒いと感じている可能性があります。
運動量が減る
丸くなると関連している部分もありますが、寒いと遊ばなくなったり、移動距離が短くなったりします。
日向ぼっこが好きなのに窓際に近寄らず、家の奥の方から動きたがらないこともあります。
水を飲まなくなる
食欲はあるのに水を飲まなくなるのは、寒いときにみられる典型的な行動の一つです。これは病気を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。
寒さ対策を施しても改善されない場合は、まだ寒いと感じているか、獣医師に診てもらう必要がある可能性もあります。
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