冬に猫が過ごしやすい温度は何度? 寒がっていると分かるサインは? 知っておきたい猫の寒さ対策を解説(2/2 ページ)
猫が寒いと感じるサインや寒さ対策について紹介します。
寒がりな猫の寒さ対策
本格的な冬が来る前には冬毛に生え変わったり、食欲が増えたりと、自分で冬支度を始める習性も持つ猫ですが、必要なものは飼い主が用意し、環境を整えましょう。
エアコンで温度調節
室温は、25度前後に保つのが理想です。ガスや電気ストーブでも温度調節は可能ですが、やけどなどの事故につながる恐れがあるため、より安心なエアコンがおすすめです。
エアコンが難しいという場合は、猫が暖房機器に触らないよう、フェンスを設けるなどの工夫をしましょう。
湯たんぽを用意する
湯たんぽは、やけどの心配はなく、安心して与えられます。
くれぐれも、柔らかい素材ではなく硬い素材のものを選び、蓋はきちんと閉め、使用前には水漏れなどの不具合がないかのチェックをしましょう。
冬用の布団を設置する
夏と冬で機能が異なるベッドがあるため、それぞれの季節に合わせて使うのがおすすめです。
冬は防寒効果のあるベッドを用意してあげましょう。湯たんぽと組み合わせての対策も効果的です。
ベッドは床から離れた場所に置くと下からの冷気を受けにくくなります。愛猫のお気に入りの場所の中でも、寒さを感じにくい場所に設置してあげましょう。
猫の寒さ対策で注意したいこと
こたつの使い方
こたつは、猫にとって要注意な暖房器具です。
こたつの中で暑さに気づかず、眠り続けると熱中症を発症する恐れがあります。熱中症だけでなく、長時間熱に当たることで低温やけどになる恐れも。
「長時間猫から目を離さない」「こたつの電源をまめに切る」「ときどきこたつから猫を離す」など、少しの工夫でこれらのリスクを軽減することができます。
こたつに限らず、ホットカーペットなどにも共通して言えることなので、今一度、家の暖房機器の使い方を見直してみましょう。
室温を上げすぎない
暑すぎるのもよくありません。夏に発症しやすい脱水症状や熱中症にかかってしまうこともあります。
部屋全体を暖めるために一部が高温になることもありますが、その場合は、猫が一人で行き来ができる場所に温度の低い部屋も用意しておきましょう。
寒さが原因で猫が発症しやすい病気やケガ
猫風邪
通称「猫風邪」と呼ばれる、風邪のような症状が見られる病気です。
ウィルスなどが原因で発症するものですが、ストレスや寒さによって免疫力が下がると、発症するリスクが高くなります。
尿路結石症
寒くて水を飲む量が減ると、トイレに行く回数が減り尿の濃度も高くなるため、結晶ができやすくなります。
水を飲む量が減る場合、食事に含まれるマグネシウムなどのミネラルを制限することも大切ですが、まずは水を置く場所を増やすなどの工夫で、水を飲むように促しましょう。
やけど・低温やけど
暖房機器を使う上で、避けては通れないリスクです。「熱くなる部分に近づけないようにする」「こまめに電源を消す」「あまり長時間同じ場所にいさせない」などの配慮しましょう。
また、意外な盲点でもあるお風呂場は、湯船の蓋で温まっている猫が、誤って熱いお湯に落ちないように注意が必要です。
寒さに備えて準備をしよう
- 寒いときのサインは「丸くなる」「運動量が減る」「水を飲まない」などがあります
- 有効な寒さ対策は「湯たんぽ」「冬用の布団を用意する」などです
- 寒さによって「猫風邪」「尿路結石症」「やけど・低温やけど」になりやすくなります
猫もモコモコの冬毛を生やしたり、暖まれる寝床を作ったりと、寒がりな体で寒さに対応しようと冬支度をします。
そんな猫たちが安全に、ストレスフリーで寒さをしのげるように、飼い主さんは環境を整えてあげてくださいね。
著者:ペトコト編集部
獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら。
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