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「スター・ウォーズ」“アナキンがディカプリオだったら”議論がまたも再燃 「レオなら前日譚が救われた」vs「ヘイデンは最高」(1/2 ページ)

もしもの話。

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 「スター・ウォーズ エピソード2/ クローンの攻撃」(2002年)「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005年)でアナキン・スカイウォーカー役を演じたカナダの俳優ヘイデン・クリステンセン。2月29日公開のインタビューでこの大役に抜てきされたときの気持ちを明かしました。アナキン役として米俳優レオナルド・ディカプリオの名前が挙がっていたことにも言及したことで、ネットでは再び実現しなかったキャスティングを巡り盛り上がりを見せています。

「スター・ウォーズ」もしアナキン役がレオナルド・ディカプリオになっていたら論争が再熱
あの役がもしディカプリオだったら?(画像はレオナルド・ディカプリオのInstagramから)

当時ほぼ無名の俳優だったヘイデン

 映画史上最高の悪役の1人と名高いダース・ベイダー。その青年時代となるアナキン役を演じる俳優には当時、世界中から注目が集まっていました。候補としてレオの名前も挙がっていたことはよく知られており、本人も2015年のインタビューで「ジョージ・ルーカスと打ち合わせをした」と明かしています。制作側からは求められたもののレオ自身は乗り気でなく、「まだそこに飛び込む準備ができてなかったんだ、その時点でね」と役を引き受けなかった理由を説明していました。

 ヘイデンは今回、米EMPIRE誌とのインタビューで、まだ18歳でほぼ無名俳優だったときにエージェントからアナキン役キャスティングの電話をもらい「あまりに大きすぎるかも」と思ったといいます。枠が空いている他の役に挑戦できないか尋ねたほどで、アナキン役はただ「手が届かない存在」のように思えたと回想しました。

 そして「彼らがレオナルドや他の俳優たちと会ったことは知っていたよ。それでこの役は、他の俳優が演じるんだろうなと確信していたんだ」と、レオを含め大物俳優がライバルだったことも知っていたとヘイデン。しかしこれが功を奏し、「オーディションの全過程において、初日から僕はこの役は自分には無理だと言い聞かせていた。ただ、不可能だったんだ。そのおかげで、いろいろなものから自分を解放することができた。だから自分がこの役に決まったときは、本当に驚いたよ」と当時の正直な気持ちを語りました。

 こうしてアナキン役を演じることになったヘイデンですが、公開当時には一部の熱狂的なファンからの痛烈な批判を受けることに。オリジナル三部作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(1977年)「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」(1983年)に続く、新三部作自体に否定的なファンも少なからず存在し、大人気フランチャイズだからこその厳しい意見にさらされることもありました。

「もしレオがアナキンだったら」 ファンの議論が過熱

「スター・ウォーズ」もしアナキン役がレオナルド・ディカプリオになっていたら論争が再熱
今となってはヘイデン以外には考えられない(画像は過去記事から)

 このインタビューをきっかけに、“アナキン役にレオがキャスティングされていたら?”という仮定による論争は、再び盛り上がることに。「レオだったらすばらしかった」派の意見としては、単純に「エピソード1」でアナキン役を演じた子役ジェイク・ロイドに容姿が似ているとの考えから、経験の差、さらに「レオならあの前日譚を救えた」との過激な意見まで、さまざまな視点から投稿されています。

 あるファンは「(レオは)ジェイク・ロイドが成長したように見えるし、自然だったと思う。私たちは彼のことを気に掛け、裏切ったときにはがっかりしたはず。それが私が望んだことだし、それがスター・ウォーズ、それがスター・ウォーズ・ファミリーってもんなんだ」と投稿。

 また、別のファンは無名の俳優ではないことで作品中でもキャラクターにより輝きを与えられると信じ、「(ほぼ無名だった)ヘイデンには発言力がなくてせりふを変えることもできなかったけど、ディカプリオならルーカスはアドリブをさせたと思う」と、レオほどの俳優なら制作側にも意見できる立場にあり、作品の細部をより良い方に変えられたかもしれないとする意見もありました。

22年の長きにわたってアナキンを演じてきたヘイデン

 当然ながら、ヘイデンのアナキンを“ベスト”と考えるファンも存在します。ヘイデンより7歳年上のレオは当時20代後半に差し掛かっていて「代わりに彼(レオナルド)が演じてたらおかしいだろ?」「撮影が始まったとき、彼(レオナルド)はすでに年を取り過ぎていたよ」と設定との乖離(かいり)が指摘されています。

 さらに「彼に決まってよかった。完璧なキャスティングだ」「ヘイデンは最高のアナキン」など、ヘイデン以上のアナキン役は存在しないとする意見も多数寄せられています。

 ヘイデンは新三部作完結後、2004年版「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」にアナキンの霊体としてCGにより出演し、新旧の三部作にとって橋渡しの役割も果たしました。

 以降も「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(2019年)では、アナキン役として声のみ出演。さらに「エピソード3」から約17年後、2022年にディズニープラスで配信のテレビドラマ「オビワン・ケノービ」では再び声やCGではない生身のアナキン役に。さらに2023年配信の「アソーカ」でも同役を演じ、約四半世紀にわたってこの役を演じ続けています。

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