中国のアニメ海賊版サイトの運営者に有罪判決が確定 主犯に懲役3年や罰金180万元など(1/3 ページ)
日本からの働きかけをきっかけに、海外の海賊版サイトの運営者やアップローダーに刑事罰が科されたのは初めてとのこと。
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は3月4日、中国で摘発された日本人向けアニメ海賊版サイト「B9GOOD」の運営者に有罪判決が確定したと発表しました。日本(CODA)からの働きかけをきっかけに、海外の海賊版サイトの運営者やアップローダーに刑事罰が科されたのは今回が初めてとのこと。
B9GOODは、Web解析ツールSimilarWebによると、2021年3月〜2023年2月までの2年間で合計アクセス数が3億回以上。ほとんどが日本語で表示された日本のコンテンツで、日本からのアクセスが約95%を占め、最大級の日本人向けアニメ海賊版サイトとなっていました。2023年3月に運営者ら4人が刑事摘発されました。
主犯格の男性Aに対しては著作権侵害罪で懲役3年、執行猶予3年6カ月、罰金180万人民元(約3800万円)の有罪判決が言い渡されました。男性から報酬を受けて同サイトにアニメをアップロードしていた女性Bには懲役1年、執行猶予1年6カ月、女性Cには懲役8カ月、執行猶予1年が言い渡され、男性Dは中国の刑法が定める減免措置の対象となったとしています。
男性Aは2008年から2023年2月までの間、中国国内、カナダ、日本などのサーバーをレンタルして海賊版サイトを運営し、計4万5880本のアニメなどを無断アップロード。判決では、広告収益は177万7000元(約3700万円)に上るとされています。CODAは、2016年から「B9GOOD」に対しさまざまな対策を実施し、同年10月には中国行政機関からサイト閉鎖の指導がなされたものの、男性Aは同サイトを中国国内では視聴できない状態にしてサイトを閉鎖したと偽装し、その後も国外へ向けた侵害行為を継続したとしています。
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