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海賊版アニメサイト「B9GOOD」の運営者とアップローダー4人が中国で摘発されました。日本(CODA:一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)からの刑事告発で中国の海賊版サイトの運営者らが刑事摘発されたのは今回が初めてのこととなります。同サイトは、3月27日に閉鎖しています。
「B9GOOD」は主に日本人向けのアニメを違法に配信しており、日本からのアクセスが約95%を占めていました。日本人向けアニメの海賊版サイトとして最大の規模で、Web解析ツールSimilarWebによると、2021年3月〜2023年2月までの2年間で合計アクセス数は3億回以上に上り、多い月では1カ月間で1581万のアクセスを集めていたといいます。
公安の調べによると、運営者の男性は運営とアップロードについて認めており、今後被疑者らは起訴され、刑事裁判手続きに入るとのこと。公安は運営者がこれまでにB9GOODの広告から600万〜700万元(約1.2億〜1.4億円)を得ていたと見ています。CODAは厳重な刑事処罰を求めていくとしています。
また、「B9GOOD」の代替サイトとなる複数の海賊版サイトがインターネット上で確認されており、CODAはこれについても調査を進める方針を示しています。CODAは「今後の取り調べや刑事裁判で明らかになる事件の詳細について注視し、今後の捜査についてもCODA北京事務所を中心に積極的に協力してまいります」とコメントしています。
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