「藝大二次で卒業式来れない子の等身大パネル来た!頑張ってコイ!!」――卒業式に出られない学生が身代わりとして作成した等身大パネルの写真が「一生の思い出になる」「青春アニメでも無い演出だ」「眩しいっこんな青春送りたかった」と話題になりました。
写真を投稿したのは35億浪(@ho____senanoka)さん。友人のあまのせな(@amnsn72)さんの等身大パネルを友人一同で囲み、思い思いのポーズで撮影した1枚は1200万件表示され、7万件を超えるいいねを集めました。
試験と重なり卒業式に出られないことが分かった瞬間、自分の等身大パネルを発注したのはあまのせな(@amnsn72)さん。あまのせなさんはねとらぼ編集部の取材の、「私が卒業式にどうしても出たくて自分で用意しました」と、等身大パネルは自分発案&自分発注のセルフプロデュースだったと答えてくれました。等身大パネルは業者に依頼し、約2万円ほどかけたそうです。学校側も理解をしてくれ、等身大パネルは無事学校内に搬入されていきました。
友人たちもこの計画を聞いて、「正直手作りのパネルが来るのかと思っていたのですが、本格的に業者に頼んだものが来て」、とても驚いたんだそうです。卒業式自体は講堂に集まり着座で行われるため、本人の空いている席にパネルを置くと後ろの邪魔になるということで、残念ながら式中は教室で待機していました。それでも「学年問わずいろんな友人が等身大パネルと写真を撮りに来たり、ギターにして弾いたりふざけながらも交流していたのを覚えています。最後の集合写真にも親御さんの前に持っていき一緒に写真を撮りました」と、かなりの人気だったようです。
そのことを後から聞いたあまのさんは「友達も後輩もめちゃくちゃ喜んでくれて、親も嬉しそうでした、ほんと作ってよかったです」と手ごたえを感じたようです。「眩しい青春って言われてて、確かに……これが、『青春』だったのか……って最後にして思いました」と、等身大パネルが青春の1ページを飾れたことをあらためてかみしめているようでした。
友人の35億浪さんは「攻撃的な意見もあるのかなと思っていたのですが、皆様『素敵な友情』や『一生仲良しでいてほしい』など温かいコメントが多くてほっこりしました。中でも『陽キャ』と言われたのが印象に残っていますが、陽キャなのはパネル本人くらいで、我々は全くそんなことはなく最近話している話題はおそ松さんだのコードギアスだのなので少し笑ってしまいました。企画も実行もパネル本人なので、この出来事があまのせなという素敵な人間を知っていただくきっかけになればと思います」とコメントしています。友情……尊い。
ちなみに、等身大パネルは本人が所属していた軽音部に寄贈され、何事もなければ部室にあり続けるのだそうです。等身大パネルは卒業ならず……?
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発想が素敵すぎる。