大人の振袖の着方を紹介した動画がYouTubeに投稿され、記事執筆時点で3万回以上再生されています。若い子とはまた違う魅力がたっぷり!
今年で60歳を迎える投稿者さん
投稿者は、着物クリエイターの山内豊翠(やまうちほうすい)さん。福岡県にある着付け教室「花楽」を運営しています。山内さんは50歳を過ぎてから苦手だったSNSを始め、2024年に60歳を迎えるとのこと。自身のYouTubeチャンネル「豊翠の着物レッスン」では、着付けのテクニックやアレンジ法を発信しています。
今回の動画では、振袖の大人な着こなし術を紹介。成人式や結婚式などで着られる機会が多い振袖ですが、還暦を過ぎてからも、あでやかに着こなすことができるのだそうです!
シックな長じゅばんで大人っぽく
まずはシャンパンゴールドのような色味のレースの半襟を付けた、グレーの長じゅばんを着用。シックな印象の中に、ゴージャスなレースの半衿がワンポイントとなっています。襟芯は、本来長い方を上にして入れますが、山内さんは短い方が上になるように入れていくとのこと。これによって襟の形が変わってくるのだそうです。
両方の襟先を合わせて持ちつつ、背中の中心をグーっと後ろに引きます。すると、襟が寝るので首を長く見せられるだけでなく、大人っぽい印象にすることができるだとか。そして喉のくぼみは隠して90度に締め、胸ひもでおさえていきます。今回のじゅばんはツルツルと滑る素材のため、上からだて締めをオン。
振袖の着方を解説
振袖の背中心を半分に折ったら、左右の掛け衿を合わせて持ち、後ろから着ていきます。このときになるべく動かないようにするのが、きれいに着るポイントだそうです。また、振袖を着たときにじゅばんがズレて、喉のくぼみが見えてくることがありますが、大人の着こなしであれば、多少見えても問題ないとのこと。
裾合わせは、床スレスレにして前幅を合わせ、右手を引いたときに背中の布が背中にしっかりついていることを確認してから被せていきます。それから腰ひも、またはウエストベルトをへそのすぐ上あたりに締めると、心地いい場所にとどまるのだとか。
美しい振袖と大人の魅力をフル活用
そして半襟をたっぷりと見せ、着物の中で三角上げ。コーリンベルトのすぐ上に胸ひもを締め、背中心がズレてないかを確認したら、親指を入れて背中のシワを取りながら前に締めます。さらに紗献上のだて締めをしてから、帯を低めの位置で銀座結びしたら完成! 華やかなで上品な着こなしに仕上がりました。
なお、振袖は未婚女性の正装とされており、今回の着付けについて山内さんは、「既婚者が着る場合は、正装としてではなく、“年齢問わず、いつまでも綺麗におしゃれを楽しみたい”という、遊び心で着てもらいたい」と話しています。
自分で着物が着られるようになる着付けのテクニックは、山内さんのYouTubeチャンネル「豊翠の着物レッスン」、Instagram(kimono_dressing)にて公開中です。
画像提供:YouTubeチャンネル「豊翠の着物レッスン」さん
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