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「野球が観られるフードコート」 西武の球場飯はなぜ12球団で“人気断トツ”? 行って分かった「納得の理由」(3/6 ページ)

人気の理由を取材しました。

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15年以上前から力を入れていた「球場グルメ」

 なぜ、これほどまでにベルーナドームの飲食店は充実しているのだろうか。そのルーツは、今から15年以上前にさかのぼる。

 球団広報によると、スタジアムグルメに力を入れ出したのは2000年代後半〜2010年代中盤。当時日本の野球場では、試合観戦だけでなくグルメや野球以外の娯楽も楽しめる「ボールパーク」の考え方が浸透しはじめたころで、ベルーナドームでも「食を通して野球観戦の新たな価値を老若男女あらゆるお客さまに提供しようと、バラエティーに富んだグルメを展開するようになった」(広報担当者)という。

 2008年の大規模改修時には、それまで球場外周通路の売店と隣接するレストランのみだった飲食コンテンツを大幅に強化。シーズン途中から内野エリアに飲食スペースを、またスタンド3階、2階、1階、地下1階にそれぞれ飲食ゾーンを新設した。

 広報担当者は「『これまでの球場で食べるフードの概念を大きく覆すスタイル・テイストを提供する』目的で、カップにお好みのデリを選んでいくスタイルや、本格的なテーブルフードを召し上がれるスタイルなどをご提供しており、そのころから、“一番おいしいフードスタジアム”となることを目指しておりました」と、当時からグルメサービスの展開には相当な力を入れていたと振り返る。

 こうした施策の効果もあってか、2010年代前半にはすでにネット上の野球ファンの間では「西武ドーム(当時名称)のスタジアムグルメはおいしい」と評判を呼んでいた。

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