「函館のホテルにて、とんでもないものがランチョンマットに使用されていました…!」というX(旧Twitter)の投稿が記事公開時点で73万8000件表示されるほどの話題になっています。
ランチョンマットはなんと懐かしの時刻表
投稿したのは地理雑学についてポストし、YouTubeチャンネル登録者数13万人を超えるおもしろ地理(@omoshirochiri)さん。こちらは、昭和40年(1965年)1月の北海道全線時間表のレプリカで、北海道から上野・大阪行き、大阪・上野から北海道へ向かう電車の時刻が掲載されています。そんなに昔のものが……!
函館旅行の様子を記録した投稿者のサブチャンネルの動画では「青函トンネル開通以前の青函連絡船時代の時刻表」と解説されていました。函館から稚内や釧路に行く電車もあります。
このランチョンマットを使っているホテルは函館の「望楼noguchi函館」。朝食時に使用されるもののようです。一体どうして時刻表をランチョンマットに採用しているのか、ホテルに話を聞きました。
ホテル「北海道の鉄道の歴史を感じてもらえたら」
―― 時刻表をランチョンマットに採用しているのはなぜでしょうか。
望楼noguchi函館: 始めたきっかけは、「お客様に少しでもお食事時間を楽しんで頂けたらうれしい」というスタッフの思いからです。2022年の夏頃から始めたものです。函館は、北海道の中でも札幌に次いで鉄道が活発であったことや、青函連絡船という鉄道の歴史がある地域でもあります。そのような歴史を感じていただく1つのツールとしてご用意しております。
お子様がいらっしゃるようなご家族でも会話のきっかけにしていただけたり、お1人でお食事をされている最中でも昭和を感じてもらえるような体験を提供できればと考えています。
―― お客さんからの反応はいかがでしょうか。
望楼noguchi函館: 非常に好評で、「持ち帰りたい」とお話をいただくことも多いです。実際に持って帰られる方も少なからずいらっしゃいます。朝食のご提供中、マットの上に置いてよいか確認してしまうほど見入る方もいらっしゃいます。
我々のホテルグループでは、その他章月グランドホテルが同様に定山渓鉄道の時刻表をランチョンマットに採用しています。章月グランドホテルでの提供についても、現在の札幌市営地下鉄南北線が定山渓鉄道の跡地を利用しているように、歴史を感じてもらいたいという思いからスタートしました。
以上、時刻表をランチョンマットに使っている経緯について望楼noguchi函館に話を聞きました。確かに朝食でこのマットが出てきたら本当に使っていいのか戸惑ってしまいそう。
なお、Xユーザーからは「その道の方ならくいついてしまう逸品」「コレ、物凄く欲しいんですけど」という声や、「これ、修学旅行で乗ったような…」「釧路に住む親戚一家が上京後帰宅の折、上野駅で1Mはつかりをみんなで涙を流しながら見送った記憶があります」など昔を懐かしむコメントも寄せられました。
【2024年7月26日13時修正】記事公開当初、「今は廃止された『函館→青森』間の夜行電車が運行しているのが時刻表から伺えます」と記載していましたが、時刻表の1965年当時は青函トンネルがなく連絡船だったため、文章を削除しました。おわびして訂正します。
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