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競技前日に「家賃が払えない」 窮状語る米五輪選手のSNS投稿が反響 ラッパーと起業家が支援を申し出(1/2 ページ)

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 「明日、五輪で試合に出ます。家賃すら払えません」――米国の陸上選手の経済的な苦境をつづった投稿に、米ラッパーが支援を申し出た出来事が反響を呼んでいます。

パリ 五輪会場のパリ(画像:PIXA

ラッパーと起業家が支援に乗り出す

 投稿したのは円盤投げのベロニカ・フラリー選手。競技前日の8月1日に、家賃が払えない状況にあることをX(Twitter)に投稿しました。所属しているヴァンダービルト大学が、家賃の75%しか補助してくれないとも記しています。投稿は約23万件のいいねを集め、1800万回以上閲覧される話題となりました。

 この投稿を見て支援に名乗りを挙げたのが、ラッパーのフレーバー・フラフさん。「明日家賃の心配をしなくていいように、DMをくれたら今日送金します」と返信しました。報道によると、2024年の残り期間の家賃を全て払うと申し出たそうです。フレーバー・フラフさんは先に、米女子水球チームのメンバーの「ほとんどの五輪選手は夢を追うために2つ目(または3つ目)の仕事をしなければならない」というSNS投稿をきっかけに、同チームのスポンサーにもなっています。

 さらに起業家でテニス選手セレーナ・ウィリアムズさんの夫でもあるアレクシス・オハニアンさんも、費用をフレーバー・フラフさんと折半すると申し出。7760ドル(約110万円)を送金したスクリーンショットもXに投稿しました。なお、フラリー選手の家賃が1万5500ドルというわけではなく、オハニアンさんは自分の会社の名前「Seven Seven Six」にちなんでその額を贈ったそうです。

 フラリー選手は2人に感謝を伝え、翌日「今朝家賃を払いました」と投稿しています。なお、話題になった投稿で「大学は家賃の75%しか補助しない一方で、実績を出していないフットボール選手に新車と家が買えるだけの額を払っている」と記していたことについて、大学そのものに対していらだっているわけではなく、実績より人気が収入に反映される仕組みに不満があると補足しています。

 ヴァンダービルト大学は投稿を受けてコメントを発表。フラリー選手に対して「全米大学体育協会(NCAA)の規則に沿って最大限の支援をしています」と述べています。

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