関東の用水路にアマゾンの“肉食魚”が……!? ヤバすぎる光景に「外来種多いですね」「魔窟だなあ」(1/3 ページ)
ペットを飼う前に「飼いきれるか考えること」が当たり前になってほしい。
関東の用水路で、南米原産のヤバイ肉食魚と遭遇した……!? 外来種やペットの熱帯魚について考えさせられる動画がYouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」に投稿され、記事執筆時点で15万回以上再生されています。
外来種の魚を探し、捕獲する
動画を投稿したのは珍しい生き物や深海魚を見つけるために海に潜ったり、外来種を捕獲したりとさまざまな活動をしている生き物系YouTuberのあらかわさん。
以前は東京の用水路で南米のアマゾン川原産の巨大魚「プレコ」の巣穴を見つけ、驚きの“東京産プレコ”を発見していました。今回も外来種を探して関東の用水路を巡っていたところ、南米原産の巨大な肉食魚に遭遇したようで……!?
外来種だらけの用水路
まずはドブから水路を辿っていくと外来種のクサガメやソウギョの姿を発見し、網で50センチオーバーのスズキを捕獲したあらかわさん。スズキは東京湾を中心とした場所に生息していますが、まれにこういった水路に迷い込んでくることもあるそうです。
その後は浅い用水路で群れて泳いでいるプラティ、グッピーなどの熱帯魚を捕獲していきます。どれだけ捕獲しても網に入ってくる熱帯魚の姿を見て、街中を流れる水路の中を大量の外来種が泳いでいるという事態に驚いた人も多いのではないでしょうか。
別の日。あらかわさんは温排水の流量が関東最大級といっても過言ではないという、大きな用水路にやってきました。このポイントは4〜5年前にも来たことがあるそうですが、今回は変な外来魚がいないか下見に来たそうです。
下流の方へと歩みを進めていくと、これまた外来種である大きなライギョを発見しますが、残念ながら逃げられてしまいました。しかし残念に思う間もなく「オスカー」と呼ばれる南米原産の肉食魚を発見、捕獲することに成功します。
オスカーは黒と赤の色合いが特徴的な観賞魚で、とても気性が荒くて食欲が旺盛とのこと。今回捕獲した個体は体長が30センチほどありましたが、この用水路に捨てられてからどれだけの在来魚を食べてきたのでしょうか……。
なおこの個体は目が横向き(下向き)になっており、飼育下だと「タレ目」と呼ばれる状態なのだそうです。ちょっとした病気のようなものだそうで、この個体はタレ目で捨てられたか、気性の荒さから飼育放棄されたのではないかとのことでした。
その後捕獲したオスカーは同じく生き物系YouTuberであり、「深谷爬虫(はちゅう)類館」の館長でもある鰐さん(関連記事)に引き取ってもらうことに。
鰐さんによるとこの個体は「タイガーオスカー」と呼ばれる流通量が多い種類で、小さいうちは数百円で販売されており、半年ほどでこのサイズになるとのこと。気性の荒さから他の魚との混泳も難しく、手放されてしまうことが多いそうです。こうした魚類に限らず、生き物を飼うときは無責任な考えで迎え入れるのではなく、最後まで大切に育てられる環境にあるかどうかよく考えることが大切ですね。
あらかわさんが捕獲したオスカーは幸いなことに、爬虫類館の大型水槽にて余生を過ごすことになったのでした。
外来種やペットの熱帯魚について考えさせられる動画には、「興味深い動画、いつもありがとうございます。これからも頑張ってください」「外来種多いですね……」「捨てられた熱帯魚いると悲しい気持ちになりますね……」といったコメントが寄せられています。
あらかわさんの活動は同チャンネルのほか、X(@turisaitama)でも確認することができます。
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