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マンガ配信サイト「マンガ図書館Z」停止を発表 決済代行会社からサービス停止、作家への収益還元困難に(1/3 ページ)

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 マンガ配信サイト「マンガ図書館Z」が11月26日正午をもって停止すると発表しました。

収益還元が困難に

 同サイトは漫画家の赤松健さんが2011年に立ち上げた絶版漫画配信サイト「Jコミ」を前身とするサービス。権利者から許諾を得て「往年の懐かしいマンガ」「惜しくも単行本化されなかったマンガ」などを配信しています。

 終了の理由については、「作家への収益還元、サイト運営が困難であると判断した」と説明。同サイトは10月29日に、決済代行会社から「アダルトコンテンツの取り扱い」を理由として10月末での契約解除の通達があったとして、決済サービスとプレミアム会員サービスを停止すると告知していました。

 「急遽資金繰りの試算と検討を重ね、連日にわたりギリギリまで今後の運営の立て直しを協議いたしましたが、作家様への還元ができなくなるようなサイト運用を続けることは、結果的に作家様、ユーザ様からの信頼も裏切ることになると判断し、サイトの停止を決断いたしました」(運営会社Jコミックテラス)

 運営会社Jコミックテラスは今後、他社ストアに作品を提供する「卸事業」に注力し継続するとともに、サイト再始動の道も探るとしています。

相次ぐクレカ決済停止

 マンガ図書館Zをめぐっては、赤松さんが6月に「国際ブランドのクレジットカードから特定のワードを含む作品の配信停止を要求された」と明かしていました。要請を受けて同サイトでは特定のワードを含んだ作品の配信停止を決定しています。

 2024年4月ごろから、複数のコンテンツサービスで突然特定のブランドのクレジットカード決済が停止となる事態が相次いでおり、DLsiteやFantiaなどでVISAやMasterCardの決済停止が続いています。

7日追記

 赤松さんは、決済代行会社から「クレジットカード決済以外の決済手段も含む、決済サービス全体での解約」が通告されたと説明。既に過ぎている月の支払いも留保となり、その期間と今後のプレミアム会員費が全く入らなくなったため、サーバ代も出ない状況に陥ったと述べています。

山田太郎議員の番組にも出演

追記の内容に合わせてタイトルを変更しました

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