病気の愛猫のために魚屋を訪れたら…… 店主の“粋なサービス”に感動の声 1480万回表示のエピソードに「救われた気持ち」「とても素敵」(1/2 ページ)
心温まる優しいエピソードでした。
病気の愛猫のために人生で初めて魚屋を訪れたという飼い主さんのエピソードがX(Twitter)で話題になっています。記事執筆時点で約11万件の“いいね”を獲得しており、1480万回以上の表示数を記録しています。
初めての魚屋で愛猫のためにおいしいマグロを買おうとしたら
投稿者は、漫画家の松尾しより(@ShiyoriM)さん。松尾さん自身は生魚を食べないため、これまで魚屋に行くことはなかったそうです。
そんな松尾さんが初めて魚屋を訪れたのは、愛猫の「あんか」ちゃんが病気で衰弱してしまったとき。普段は食べさせないものも含めてなんとか少しでも食べられるものをと、いろいろ考えて駆け込んだ様子が想像できます。松尾さんは、
「1番美味しい鮪の赤み下さい」と、馬鹿みたいな注文の仕方をしたせいか、魚屋さんに「何に使うの?」と聞かれて「病気の猫に」と答えたら「勿体ねぇな!」と言いつつ、甘海老をオマケしてくれた。
と、魚屋さんとのやりとりを振り返ります。もったいないと言いながら“1番美味しい鮪の赤身”を選び、おまけも付けてくれた魚屋さん。松尾さんによると、その優しさで包まれた「ルビーのような鮪」を、あんかちゃんはうれしそうに食べてくれたとのことでした。
あんかちゃんはそれから1週間ほどでお空へ旅立ちましたが、その直前まで食べることができていたそうです。松尾さんは、そんな最後のごちそうを「天国へのお弁当」と表現しています。大切な家族であるペットのみとりは何度経験してもつらいものですが、それでも最後においしいものを食べさせてあげられたことは、飼い主にとっても大きな心の救いとなりそうですね。
なお松尾さんは、あんかちゃんが旅立ってからかなり時間がたったことで、冷静に思い出せるようになったともコメントしています。
Xでは「粋な魚屋さん」と和む声や「なんだか自分が救われた気持ちになりました」という声も
上記のエピソードにXでは、魚屋さんの行動に「粋な魚屋さんですね」「しっかりと選んでくださるのがとても素敵」といった声から、松尾さんのポストに「『天国へのお弁当』という言葉、とても素敵ですね。なんだか自分が救われた気持ちになりました。ありがとうございます」「優しい表現に感動しました。猫ちゃんも嬉しかったと思います」「まだまだ元気な猫たちだけどそういうケアもあるんだなって勉強になりました」と共感した人の声など、さまざまなコメントが寄せられました。
松尾さんは現在2匹の愛猫「ゆたぽん」ちゃん、「ジグソー」ちゃんと暮らしています。あのときの魚屋さんは現在も営業しており、「焼き魚も販売してくれているので時々買います。美味しいです」と、たまに足を運んでいるとのことでした。
松尾しよりさんの著書
協力:松尾しより(@ShiyoriM)さん
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