べテラン大工さんが「吊る押し入れ」を作る様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で22万回視聴を突破、4000件を超える“高評価”が寄せられています。
べテラン大工さんが「吊る押し入れ」を作る
投稿したのはYouTubeチャンネル「大工の正やん」の「正やん」さん。歴50年を越える現役大工さんで、以前は自宅の食品庫リフォームの様子を紹介してくれました(関連記事)。
今回の動画は、現在手掛けている新築現場のもの。作業が終盤に近づいてきた家に、収納を造作していきます。
畳の間に押し入れを作っていきます。こちらの押し入れは天井から吊ったような形で、下が空間になっているタイプです。
最初に横壁の骨組みを作っていきます。使うのは45×60ミリの根太材とのこと。この上に直接ボードを張ると、しっかりとした壁ができるそうです。
壁にボンドを塗って組み立てた骨組みを取り付け、ビス止めしていきます。天井にはあらかじめ押し入れのサイズに下地を入れてあるそうです。
下地の輪郭ができたので、押し入れ本体の枠を作っていきます。枠は既製品のシート張りのものを使用するとのこと。押し入れは重みがかかるので下だけは蹴込み板(垂直方向の板)を組み合わせて作ります。
実際のサイズを確認しながら板を加工し、組み合わせてボンドで貼り、斜めにビス止めをしていきます。
できた枠を壁に取り付けて行きます。建材の枠はビスの効きが悪く、正面からビスを打つわけにもいかないので、ボンドに頼る部分が大きいとのこと。突っかい棒を設置して、枠をピンでとめていきます(ボンドは乾けば十分な強度が出るそうです)。
押し入れの床を作っていきます。使用するのは杉の積層材の30ミリのもの。サイズをはかって切断し、切断面を鉋(かんな)で整えます。
床板がくる位置にぐるっと下地を付け、途中にも2本ほど支えを入れます。ボンドを塗って杉板を入れたら、気持ちいい位ぴったりとフィットしました。
下側から杉板を止めて、横面と下面のパネル張ります。上の方に枕棚を設置したら作業は終了。部屋が有効に使えそうな、すてきな押し入れになりました。
「職人の仕事って見てて飽きない」
動画の後半では、キッチンのパントリーやトイレの手洗いカウンターを造作しており、キビキビと動き回る姿が印象的でした。
コメント欄には「職人の仕事って見てて飽きない」「確かな技術をありがとうございます」「安心して見ていられる施工です」といった声が寄せられています。
こちらのチャンネルでは、さまざまな大工仕事を発信中。別の日の投稿では、この現場の初回の作業、階段周りの造作、総集編などを見ることができます。
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