長机&コンセント供給に記者大歓喜! 光る広報の気遣いと変わり始めた報道陣、NHK紅白歌合戦2024取材の裏側:第75回NHK紅白歌合戦(3/5 ページ)
リハーサルの裏側などを振り返ります。
初日:12月28日
リハーサルのトップバッターを飾ったのは白組初出場の新浜レオンさん。音合わせの映像は公開なしとなり、コメント取材には応援ゲストの所ジョージさんと、とんねるずの木梨憲武さんも登場するなど終始にぎやかな雰囲気でした。
取材はまずNHKの広報担当者から代表質問として「紅白出場に対する意気込み」に関する質問が1問。その後は記者クラブチームの記者が数問取材するという形式で、最後は芸能リポーターの方による「今年(2024年)を表す漢字1文字は?」という恒例の質問で締めくくるという形式。
初日は新浜レオンさんのほか、HY、郷ひろみさん、乃木坂46、THE ALFEE、あいみょんさん、天童よしみさん、ME:Iさん、櫻坂46らが取材に応じました(関連記事)。
特に印象的だったのは天童よしみさんのリハーサルで、多くの出演者の前で歌唱するという演出が組み込まれていたため、「MISIA」「石川さゆり」などのプラカードを首から下げた紅白スタッフたちが登場。おそらくダンス経験者だと思われるスタッフの姿も数人確認でき、ピリピリした雰囲気が続いていたリハーサルの中でスタッフたちも束の間笑顔を見せていました。
2日目:12月29日
2日目は9時45分頃から受付がスタートし、21時終了予定とかなりの長丁場です。
トップバッターを飾ったのは白組初出場のこっちのけんとさん。リハーサルから迫力いっぱいの歌唱とダンスを見せるなど、終始楽しそうな様子が印象的でした。
この日はこっちのけんとさんのほか、Omoinotake、三山ひろしさん、LE SSERAFIM、Mrs. GREEN APPLE、TOMORROW X TOGETHER、BE:FIRST、Superfly、坂本冬美さん、Da-iCE、JO1、石川さゆりさん、ILLIT、純烈、山内惠介さん、TWICE、南こうせつさん/イルカさん、緑黄色社会、Creepy Nutsの19組が登場(関連記事)。
リハーサル最多19組の取材となることもあり、記者は初日から比べると倍増しています。
記者の間で注目が高かったのは、初出場の「Number_i」で、「うわ〜Number_iリハ公開なしかぁ」「一番注目してたんですけどね」と残念がる声も聞かれました。
2日目も初日と同様、リハーサルの進行状況やコメント取材の開始時間目安などが逐次伝えられていたほか、複数人のアーティストの場合は、立ち位置とアーティストの名前(読み仮名)が貼りだされていきます。
コメント取材に関してはまずNHKの広報広報担当者から「○○さんです!」とアーティスト名が紹介されたのちにご本人が登場。スチール撮影を経て質問という形式になるため、中継映像を元に記事を執筆する一般メディアチームは、スチール撮影のタイミングでメンバー名が貼りだされるボードに駆け寄りメモをして席に戻るという流れを取るのが主流でした。
またスチール撮影のタイミングでは中継スタジオにいるNHK広報のスタッフから「並び順をご紹介させていただきます。左から○○さん、○○さん、以上です」と言った形で口頭での並び順紹介も入るので、それも大変ありがたかったです。
この日はリハーサルスタートからほぼノンストップでスケジュールが進行していきましたが、14時22分時点で「15分の巻き(スケジュールよりも早く進行している)」との情報が入り、昼食休憩はできないと判断。栄養ドリンクを補給して後半戦に備えました。
また、同日は韓国・務安国際空港にて、航空機が爆発炎上する事故が発生したこともあり、会場にいる記者が紅白取材と同時進行で同事故の記事に対応している姿も見られたほか、「TWICE」「LE SSERAFIM」「ILLIT」「TOMORROW X TOGETHER」など多国籍グループの出場について心配する声も上がっていました(関連記事)。
さらに大幅な「巻き」の中、TWICEのリハーサルが押しているとの情報が入り、当初予定されていた順番を変更して、南こうせつさん/イルカさんのコメント取材を先に行うとのイレギュラー対応も。その後公開されたTWICEのリハーサル映像では、音響トラブルが発生していたような様子が見られましたが、メンバーは落ち着いてマイクやイヤーモニターを確認していたほか、JIHYOさんはイヤーモニターを外してアカペラでの歌唱を披露するなど、堂々とした様子が見られました。
そして最後のCreepy Nutsはリハーサル映像の公開こそなかったものの、コメント取材では笑顔を見せてサービストークする場面も多く、大いに盛り上がった2日目となりました。
最終日:12月30日
リハーサル最終日となる12月30日は17時ごろに受付が始まり、19時ごろ終了の流れに。この日は水森かおりさんの音合わせ、コメント取材。そして司会の伊藤沙莉さん、有吉弘行さん、橋本環奈さん、鈴木奈穂子アナウンサー、紅白制作統括の大塚信広チーフ・プロデューサー(CP)が登場し、取材に応じました。
大塚CPは星野源さんの楽曲変更について「反響がありましたので、それを受け止めて」触れながら、「自信を持ってお届けできると思います」とコメント。
演出については「これまで発表したものが全てです。楽しんでいただければと思います」としつつ、本番ではB'zが「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を中継の形で披露後に、サプライズでメインステージに登場。「LOVE PHANTOM」「ultra soul」のメドレーを披露するという演出でNHKホールに集まった観客が総立ちとなったほか、お茶の間を大興奮させるなど、日本の大晦日を大いに盛り上げました。
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