iPhone 5c (Apple)
5つのカラーバリエーションを用意した低価格なiPhone。つなぎ目のない一枚のポリカーボネートで構成する背面パネルや、ブルー、ホワイト、レッド、イエロー、そしてグリーンをそろえるボディカラーのバリエーション、背面に用意したLEDイルミネーションと、オプションで用意する“穴あき”のシリコン製カラーカバーなどで“新しい”デザインを訴求。
布施繁樹 ★★(2.0)
5や5sとの差別化がいまいち分かりにくい
ポップな5色展開のiPhone 5c。立ち位置としては通話のできるiPod Touchのようなもので、iPhone 5やiPhone 5sのメタルボディよりもポップなモデルを好む層に向けて作られた製品だと思う。中身に関しては、2012年に発売されたiPhone 5。ディスプレイも同じ、カメラもほぼ同じ。質感はポリカーボネートを利用している背面はツルっとしていて剛性を感じ、それほど安っぽくないほか、ディスプレイと本体素材の繋ぎ目部分も違和感がなく好感が持てる。しかしながら、中身がiPhone 5で、上位モデルのiPhone 5sとそれほど価格差も無いので、デザインが好きということでなければあえて5cに行く必要も無い。本体も重くなっているしね。できれば5sの半額ぐらいになればもうちょっと違う評価になると思うんだけれど。
にゃんこ ★★★(3.0)
ポップでカラフルな5色カラーバリエーション!
鮮やかな発色の背面がキュート! 使用している素材がポリカーボネイトということでiPhone 5sに比べて見劣りしそうに思われがちだが、側面から背面にかけて継ぎ目のない一体感と、丸みを帯びたデザインになっているので長時間持っても違和感がないのが嬉しい。Lightningケーブルとイヤフォン装着部分のデザインは第5世代のiPod touchに似ている。残念な点を上げるとすれば、背面にあるカメラユニット部分だ。カメラレンズがフラットなデザインになっているので、ケースを使用していない状態で机の上などに置いたときに傷がつかないかが心配な点だ。
園部修 ★★★★☆(4.5)
判断は実機を触ってからした方がいい
iPhone 3GS以来の樹脂製の外装を「チープ」と感じたなら、それは誤解。まずは先入観を取り除いて実機に触れてみることをお勧めする。実機の質感は非常に高く、鮮やかなボディカラーはどれも魅力的。性能はほぼiPhone 5と同じなので、iPhone 5から買い替える必要はないが、iPhone 4Sからの乗り換えなら十分検討に値する。ただし年単位で使用すると時間の経過と共に傷などは付くと予想される。豊富に登場すると見られるケースは別途用意しておきたい。
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