EOS 60D (キヤノン)
デジタル一眼レフ入門機よりワンクラス上、“写真愛好家のための新スタンダード”に位置づけられるモデル。充実した基本機能や「表現セレクト」機能のほか、シリーズ初のバリアングル液晶などでプラスαの楽しさを提供する。
荻窪圭 ★★★★(4.0)
2010年発売モデルなのでいささか旧さは感じるけれども
60Dは2010年秋発売で映像エンジンもDIGIC 4と古いけれども、一眼レフとしてはほぼ完成しており、ライブビューや動画以外は現役でも十分使えると思う。本格的に撮りたいなら、最新のエントリー向けより、安くなった中級機という選択はアリ。
野村シンヤ ★★★☆(3.5)
ミドルレンジで初のバリアングル液晶採用
キヤノンの中級機としては初めてバリアングル液晶モニターを搭載したモデルで、撮影の自由度が向上している。50Dと同様、中級機らしいこのクラスならではのレスポンスを体感できるカメラ。ただし、連写が秒間5.3枚(50Dは秒間6.3枚)と若干ダウン。画素数が1800万に強化され、ファイルサイズが大きくなっている影響もあるのだろうか。
今藤弘一 ★★★☆(3.5)
後継モデルがでているが手頃な価格が魅力
すでに後継機の「EOS 70D」が発売されており、かつ2010年8月の発売から3年が経ってしまった本機だが、まだ市場には十分に出回っており、いわゆる“在庫処分”的な価格帯になっているので、それほど新しさを気にしないならば購入して損はないモデルだ。70Dとの違いは撮像素子の画素数、処理エンジン、19点AFといった機能だけなので、安く手に入るミッドレンジモデルとしては手頃なところだろう。
永山昌克 ★★★(3.0)
構図の自由度を広げるバリアングル液晶
EOSシリーズ初となるバリアングル液晶モニタを搭載し、無理な姿勢にならずにローポジションやハイポジションでの撮影が楽しめる。ただし、コントラストAFのスピードは遅いため、ライブビューを使って動体を撮るのは不向き。風景や静物用のライブビューだと考えたい。2つの電子ダイヤルによって絞りやシャッター速度を素早く調整できる点は、ローエンドのEOS Kissシリーズよりも使いやすい。
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