カメラの醍醐味(だいごみ)のひとつは、遠くの被写体をぐぐっと引き寄せるズームでの望遠撮影。いわゆるダブルズームキットを購入しているなら、2本を1本で兼ねる高倍率ズームレンズに交換すれば利便性が増すし、レンズ1本のキットで購入したなら追加で望遠ズームレンズを買い足せば、遠くの被写体まで引き寄せて撮れる。
価格面と利便性に着目した、オススメ望遠ズームレンズをご紹介。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
キヤノン製カメラでダブルズームキットが設定されている場合、このレンズを含むことが多い。しかし、キットレンズと侮ることなかれ。携帯性と操作性、それに画質が高いバランスで融合している名作と呼べる1本だ。EOS kissシリーズのユーザーで、手頃な望遠ズームが欲しいというならぜひとも手にするべき1本だ。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
こちらもニコン製カメラでダブルズームキットが設定されている場合に含まれることが多いレンズ。D5300やD3300などDXフォーマット専用レンズで、35ミリ換算27ミリ〜210ミリ相当。ズーム倍率は控えめだが、ズーム全域45センチまでの接近が可能で、描写についてもキットレンズ設定されているレンズとは思えない。
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
EOS KissなどAPS-Cサイズ専用高倍率ズームで、EOS kiss装着時での焦点距離は約28.8〜320ミリ相当。ワイド/テレいずれの端でも絵が破綻しない、クオリティの高さが最大の特徴。サイズと画質の平均点が高いレンズなので、この1本を常用し、ボケが欲しいときや暗いシーンなどの際には明るい単焦点レンズに変更するという使い方もアリだ。
16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO
一眼レフ用交換レンズとしては「世界最高倍率」という18.8倍ズームの交換レンズ。キヤノン用とニコン用が用意されている。「EOS kiss X」や「D5300」などといったAPS-Cサイズセンサー搭載カメラ用となっており、装着時の35ミリ換算焦点距離は24.8〜465ミリ相当。これだけの高倍率ズームながら、約540グラムという軽さも注目だ。
14-150mm F/3.5-5.8 Di III(Model C001)マイクロフォーサーズ用
オリンパス「OM-D」やパナソニック「GF」などマイクロフォーサーズのカメラに対応する、約11倍の高倍率ズームレンズ。マイクロフォーサーズ対応の高倍率ズームレンズはパナソニックから販売されているが、本製品は285グラムという軽さが大きな特徴。マイクロフォーサーズの機動性を重視するなら選択肢に入れたい1本といえる。
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