スマートフォンやタブレットの世界では画面の枠部分――いわゆる「ベゼル」をいかに狭く設計するかがポイントになっているが、PCディスプレイの世界でもベゼルの狭額縁化がトレンドになっている。今や入力端子の充実によってPCだけでなく映像やゲームといったさまざまな機器を繋ぐようになったが、ベゼルが狭いことで映像の没入感が向上し、複数のディスプレイを並べるマルチディスプレイ環境も違和感が少なくなる。その上、ディスプレイ自体のデザインもより美しく見えることも。
長年使ったディスプレイの買い替えや新たに購入を検討しているなら、ぜひスリムベゼルなモデルを選択肢に加えてみてはいかがだろうか。そこで今回は筆者がオススメする狭額縁なディスプレイを5つ紹介する。
LG 24MP76HM-S
LGの「24MP76HM-S」はノングレア23.8型フルHDで、鮮やかさと低消費電力を兼ね備えたAH-IPSパネルを採用。フレーム部分が5.6ミリという細さを実現した。本体を支えるスタンドが透明なので、インテリアによっては画面が浮いているように見えるのが面白い。ステレオスピーカーを搭載し、ブルーライト低減モードや画面のちらつきを抑えるフリッカーセーフ機能も備える。実売価格は2万円前後。
EIZO FORIS FS2434
EIZOのFORISシリーズ「FS2434」はノングレア23.8型フルHDのIPSパネルで、ベゼルと液晶非表示エリアを合わせたフレーム部分がわずか6ミリのフレームレスデザインモデル。映像、ゲーム、アニメーションなど表示する映像に合わせて細かく明るさや彩度、コントラストなどを自動補正するこだわりのEIZO動画技術と、国内最速を謳う0.05フレーム以下の表示遅延によってゲームにも最適。実売価格は4万円前後。
アイ・オー・データ機器 LCD-RDT241XPB
アイ・オー・データ機器の「LCD-RDT241XPB」はノングレア23.8型フルHDで、フレーム部分が約6.4ミリ。AH-IPSパネルを採用し、表示遅延は0.1フレームで動きの早いゲームもこなせる。そして本機の特徴は、複数の映像ソースを子画面で表示できるPinP(Picture in Picture)や、並べて表示できるPoutP(Picture out Picture)に対応していることだ。豊富な入力端子とリモコンも付属する。オープン価格で11月中旬発売予定。
DELL U2415
DELLの「U2415」はノングレア24型WUXGA(1920×1200ピクセル)で、フレーム部分が約6.9ミリ。IPSパネルを採用する。表示の応答速度は特段速くないのでシビアなゲームなどには向かないが、解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)よりも縦に120ピクセル多く、アスペクト比が16:10になるので、画面をより広く使え作業効率が向上する。ディスプレイ本体が時計回りまたは反時計回りに90度回転できるピボット機構を備えており、狭額縁のメリットを活かしてマルチディスプレイ環境を構築しやすい。PCディスプレイとして最適なモデルだ。価格はDELL直販で33980円。
ASUS VX239H
ASUSの「VX239H」はノングレア23型フルHDで、フレーム部分が約8ミリ。AH-IPSパネルを採用。シンプルなデザインとベゼルレスがマッチし、アルミのようなヘアライン塗装が美しい。他のモデルに比べ発売から時期が経過し、価格が落ちているのでコストパフォーマンスが高いので、価格を重視するなら検討したい。実売価格は19000円前後。
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