ワタミ「宅食」でやせられるか!? 1週間チャレンジ:身体を張って検証しました(2/2 ページ)
毎日の食事に栄養、カロリーに気を使った「食事配達サービス」を用いて、健康にやせる……そんなことは可能なのか。3週目に突入した今回は知名度抜群のワタミの「宅食」にチャレンジ!
お届けは昼間! 鍵付きボックスの置き場所は?
さて毎日配達なのだが、夕方にお届けのセブンミールと違い、宅食は午前11時半頃の配達なのだ(筆者の場合)。これは勤め人では受け取りは無理。家族の受け取りが前提だろう。
ただし前述したように不在が多い人は「鍵付きボックス」を渡され、これを玄関前に置けば、弁当を入れてもらえる。だがこれも一軒家ならともかく集合住宅では気を使う。
しかも筆者の住んでいる建物は、部屋の玄関とは別に、建物全体のドアがあり、部外者は勝手に入れない仕組み。そのうえ管理人や大家が同じ建物にいない。「鍵付きボックス」はこの「建物全体のドア」の前に置くしかない。
これでは他の住民へ気を使う。本当にこのボックスを置く日は不安になった。しかもこのドアの前のスペースが狭い。心苦しい。
また、さすがにただ置かれていては不審だろうから、筆者はこのボックスに貼り紙をして、「ご迷惑をおかけしますが後で回収します」といった内容を書き、自分のケータイ番号も掲示した。非常に面倒くさいし、これはこれで不安になる。とくに問題は起こらなかったが、とても「1年続けよう」とは思えない。
なおこの鍵付きボックスの使い方だが、発泡スチロールの箱に保冷剤が入っており(毎回配達時に交換してくれる)、鍵を外して置いておく。担当者が弁当を入れると鍵を掛けてくれるので、帰宅したら鍵を開ける。在宅時はボックスを置く必要は無い。
容器が大きいので冷凍庫のサイズに注意 洗って返却、ゴミは少ない
弁当はフタ付き、プラスチックのしっかりした容器でカチカチに冷凍されている。容器は一番立派で大きめ。冷凍庫に入れるとき、横にしないと入らない。またボックスに置いたままだとかなり溶けていることも。
そのせいか電子レンジでどれだけ温めればいいのか見当がつかない(目安も表記されていない)。レンジにもよるがカチカチなら6分、溶けているときは2〜3分くらいだった。
この容器はかるくゆすいで洗い、配達員に返却する。一度にすべて返却してもよく、サービス終了後翌週の月曜日に外に置いておくだけでもよい。そのためゴミがほとんど出ない(弁当に貼られたセロハンくらいだ)。
和食中心ということもあって、美味しいのだが「高齢者向き」という気はする。甘いお惣菜が多めだが、「わかめご飯」など塩っ気のある味もあり、その点はセブンミールの塩っ気の無いわかめご飯とは違った。
量はコンビニ弁当と比べれば少なめだが、おかずが5品あり、わりと食べた気になる。
消費期限は当日22時! 夕食としては物足りない……
ただ問題は冷凍だが「"消費期限"は当日22時まで」という点。“賞味期限”なら、期限が過ぎてもすぐ食べられないわけではない。
だが"消費期限"は期限を過ぎたら食べないほうがよい、という(参考:農林水産省・食品の期限表示について)。
つまり夕方にボックスを回収したら、その日の夕食に食べろ、ということだ。これは問題だ。夕食というのは一日で「一番食べたくなる」のだ。もちろん「朝食、昼食をしっかり食べて、夕食は少なめに」というのはダイエットでよく言われる。だがそれは無理なので(筆者は)、ここでは置いておく。
ようは「夕食が"宅食だけ"では少ない」のだ。朝、昼なら我慢できるが、夕食では足りない。結果、セブンミールのときと同じく、さらに食べてしまう。結果はお分かりですよね? 体重は以下の通りとなった。
もっとも自己責任になるが消費期限を無視して翌朝に食べたりもした。とくに問題は無かったし、美味しかったのだが、いざ身体に問題が起きたらと不安になる。とくに高齢者、持病あり、身体が弱っている人はそんな無謀はできない。
この結果から、次回は再び「一括冷凍」で届くサービスを試すことにした。それが全国宅配をうたう「ウェルネスダイニング」の宅配健康食。果たしてどうなるか――次回に続く。
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