デジタルテクノロジーの進化が、“知”を民主化している。これまで一部の人しか受けられなかった高等教育を誰もが無料で受けられるようになり、インターネットのつながりが授業や勉強のあり方を変えようとしているのだ。すべての人が好きなことを学べるようになった世界は、きっと今よりもハッピーなんじゃないかと思う。
iTunes U
Appleが届けるオンライン教育サービス「iTunes U」を使えば、スタンフォード、MIT、東京大学といった世界中の一流大学の授業を、いつでもどこでも無料で受けることができる。「生徒を重いバックパックから解放し、背中の痛みをなくしてあげたかった」――iPadの教育活用を目指したスティーブ・ジョブズはかつてそう言ったけれど、iTunes Uは世界中の教育を受けられない子どもたちの経済的、地理的な壁さえもなくそうとしている。
gacco
世界で広がるMOOC(Massive Open Online Course:大規模公開オンライン授業)の日本版。1本10分ほどにまとまった大学教授陣による講義を無料で受けられ、テストやレポートで理解度を確認できるサービスだ。成果の証として「修了証」も手に入る。2013年には、MOOCで学んだモンゴルの高校生がMITに合格している。生まれた環境に関係なく教育を受けられる時代が始まっている。
Street Academy
誰にでも、何かひとつは得意なことがあるはずだ。そしてその周りにはきっと、その誰かの得意なことを学びたい人もいるはず。そんな人々をマッチングさせることで、教え合い、学び合う社会を目指す「Street Academy」。このような学びの場はただ単にスキルを身に付けるのに役立つだけでなく、人と人のつながりを豊かにすることもできそうだ。
Studyplus
学びを記録してグラフ化し、成果を共有することで友達と励まし合える学習管理プラットフォーム「Studyplus」。ゲームをするように学び、1人では続かないこともライバルがいるからがんばれる。スマホ時代の勉強支援ツールである。
SENSEI NOTE
学校の壁を超えて先生同士がつながれる、先生向けSNS「SENSEI NOTE」。自分が悩んでいることは、きっとほかの誰かも悩んでいるはず。タコツボ化しがちな先生たちがつながることで、授業はより良くなっていく。それはもちろん、生徒のためにもなるのだ。
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