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新たに明らかにされた「Apple Watch」の主な機能詳細な追加情報公開!(2/2 ページ)

Appleが、11月27日頃に「Apple Watch」に関する情報ページを更新し、Apple Watchの主要な機能の解説が、これまでより詳細なものになっています。これを見ると、Apple Watchの新たな機能をいくつか知ることができます。

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コミュニケーション機能

 時計としての機能に加えて、コミュニケーション用の機能も充実しています。Apple Watchが発表されたときにも簡単なデモがありましたが、スケッチを送ったり、心拍を送ったりする機能がアニメーションとともに紹介されています。

よく使う連絡先の呼び出し

Apple Watch
デジタルクラウンの下にあるボタンを押すと、よく使う連絡先が呼び出せます。ここからすぐに電話をかけたり、メッセージを送ったりできます

 デジタルクラウンの下にあるボタンを押すと、よく使う連絡先がすぐに呼び出せます。そのまま電話をかけたり、メッセージを送ったり、あるいは「Digital Touch」機能を使って絵や振動を送ったりできます。

Sketch、Tap、Heartbeatの送受信

Apple Watch
Apple Watchには、Apple Watch同士で手書きの絵や文字をやり取りしたり、振動を相手に伝えたり、鼓動を送ったりする機能も用意されています(画像はAppleのWebサイトから)

 Apple Watchのユニークな機能の1つに、画面上にメッセージを書いてApple Watch同士で送受信できる「Sketch」機能があります。画面に手書きした簡単な絵や文字をやり取りできる機能で、書いている途中の様子なども見られるため、新しいコミュニケーションの形として提案しています。

 画面上をタップすると、その振動を相手に伝える「Tap」機能も、コミュニケーション機能の1つとして用意しています。タップのパターンが振動として相手に伝えることができます。タップの他に、心臓の鼓動(厳密に言うと脈動だと思いますが)をそのまま伝える「Heartbeat」機能も用意されていますので、実際の利用シーンは想像しにくいですが、ドキドキ感をそのまま相手に伝えることもできそうです。

iPhoneへの着信通知

 もちろん着信を通知する機能もあります。メッセージは画面に大きく「誰からのメッセージか」が表示され、腕を持ち上げると内容が確認でき、腕を下げると通知が消えるような仕様になっています。

 メッセージを確認したら、どんな返信をすべきかはその時々で変わるものですが、Apple Watchはメッセージの内容とこれまでの返信を学習し、どんな返信を返すかをレコメンドしてくれる機能があります。登録してある定型文で返信したり、笑顔の絵文字を送ったりできるようです。Siriに話しかけて、録音した音声で返信をしたり、あるいは音声認識で文字に変換したりして返信することも可能。現在地を地図付きで送ったりもできます。

 メールの着信もメッセージと同様に、Apple Watchの画面上に大きく通知されます。メールはその場で開封してフラグを付けたり、既読にしたり、未読のままにしたり、ゴミ箱に捨てたりできます。Apple Watchで開いていたメールは、iPhoneですぐに開くことができ、続けてメールの返信を打つ、といったことも可能です。

電話応答

 Apple Watchにはスピーカーとマイクが内蔵されているので、iPhoneに着信した電話をApple Watchで受けられます。通話を続けるときはそのままiPhoneに戻す機能もあります。電話に出られない場合は、Apple Watchを手で覆うと、ミュート(呼び出し音を消すことが)できます。

ヘルスケア&フィットネス機能

 Apple Watchのもう1つの特徴は、ヘルスケア関連機能が充実していることです。心拍数(脈拍数)が取れる機能や、いわゆる活動量計(アクティビティトラッカー)の機能を内包していて、1日の達成度なども記録してくれる様子が当初デモ映像などで紹介されていました。具体的にどんなことができるのか、もう少し詳しく解説されています。

Activityアプリ

Apple Watch
Apple Watchの特徴的なアプリの1つがActivityアプリです。これはユーザーの1日の行動をグラフ化するアプリで、運動量や消費カロリーの目標値に対して、どれくらい達成が近いかを分かりやすく図で示してくれます(画像はAppleのWebサイトから)

 ユーザーの1日の行動を、3つの輪でグラフ化してくれるのがActivityアプリです。3つの輪とは「Move」「Exercise」「Stand」で、Moveは消費カロリー、Exerciseは運動した時間、Standは椅子から立ちあがって動いた頻度がグラフになるようです。3つの項目それぞれに1日の目標値が設定されていて、目標に達すると輪っかがつながる仕組みです。

 Moveについては、これまでの履歴を元に、毎週新たな目標をApple Watchがアドバイス。自分にぴったりの目標値になるよう、適宜調整してくれるとのこと。理想は1日に消費すべきカロリーで、達成するとグラフが円になります。Exerciseは、早歩き以上の運動全般が計測される仕組みで、1日に約30分、こうした運動状態が記録されると輪が完成します。Standでは1時間以上椅子に座った状態が続くと警告を出すなど、体を動かすよう促す機能があり、1時間の中で1回以上立ちあがった時間が12回あると輪がつながります。

 計測したデータを元にアドバイスなどをするコーチング機能もあり、運動を促してくれます。

Workoutアプリ

 運動時に便利なアプリもActivityアプリとは別途用意されています。例えば走ったり、自転車に乗ったりするときに、時間や距離、消費カロリー、ペース、スピードなどを正確に計測してくれます。目標とすべき値を助言してくれたりするので、それに合わせて運動することもできます。

 目標に対して達成率を算出し、「あと半分です!」といったメッセージを表示する、いわゆる励まし機能も用意しているのは米国の製品らしい特徴です。運動し終わった後にサマリーを表示する機能もあります。

ヘルスケアアプリとの連携

 Apple Watchで取得した運動のデータは、履歴を一覧表示したりできるほか、iPhoneのヘルスケアアプリにも蓄積されます。こうしたデータは他のHealth Kit連携アプリからも参照できるので、サードパーティ製のアプリでも活用可能。目的に応じた活動量計とApple Watchを効果的に組み合わせて活用することで、毎日の健康維持に役立てられます。

バッジ機能

 運動などで目標を達成すると、Game Centerのアチーブメント機能のように、バッジが獲得できる機能も用意しています。自己ベスト達成時などにもほめてくれますので、モチベーションの維持に活用できそうです。


 以上が、11月27日に公開されたApple Watchに関する追加情報の情報です。先週ご紹介した、Watch Kitから考察した「見えてきた『Apple Watch』でできること」と合わせて、だいぶ“Apple Watchがどんな製品なのか”が分かってきました。

 ただ、これだけ多機能だと、バッテリーの駆動時間が非常に気になるところです。現状では毎日充電が必要になるとのうわさで持ちきりですが、果たしてどうなるでしょうか。また、発売時期もまだ明言されていません。「Early 2015」とは何月なのか。今のところ2月以降ではないかとのうわさが有力視されています。発売が米国だけ先行するのか、日本でも同時に出るのか、といった点もいまだ不明です。

 まだまだ謎が多いApple Watchですが、発売までにまだ時間があるので、今後も今回のように小出しに情報が更新されていく可能性は高そうです。

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