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健康的なダイエットに“絶対”必要なモノすずまり流“続く”健康管理

ダイエットや健康管理を考え始めるに当たって、「絶対に必要な物」があります。これがあれば単純な体重の増減に一喜一憂することもなくなるかも?

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 本格的なダイエットを開始する前、真っ先に買ったのが体組成計でした。体組成計とは、体重だけでなく、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪量、基礎代謝量、体水分量、骨量や骨密度といった体の組成を測定できるものです。

 それまでは針が動くだけのアナログな体重計を使っていました。半年ほど通ったサーキットトレーニングジムで初めて体組成計を使用し、体重、体脂肪率、筋肉量などの変化を記録することになり、体を管理するうえで着目すべきは、“体の重さ”ではなかったと知ったからです。その後今に至るまで、体組成計で自分をモニターしています。

 そこで分かったこと。それは

 「ダイエットや健康管理で使うなら、絶対体組成計!

 です。

減らしたいのは体脂肪

 それまでは“体重”に一喜一憂していたのですが、そもそもエネルギー化して減らしたいのは脂肪です。そして、減らしてはいけないのが筋肉。しかし、自分に合わないダイエット法などを試していると、筋肉が減って体脂肪はそのままなのに、トータルの体重が減ったと喜んでしまう、ということが起きてしまいます。

 代謝の中で筋肉が占める役割はとても大きく、脂肪を燃やすのに欠かせない存在。しかし、栄養バランスの悪い食事や、極端な食事制限などによって栄養そのものが足りなくなると、脂肪が燃焼できなくなり、エネルギー源として大事な筋肉が使われてしまうことも多いそうです。筋肉が減ると基礎代謝量が低下し、燃えにくい体ができてしまいます。食事内容を元に戻したとたん、あっさりリバウンドするどころか、さらに太る体はこうして作られます。

 そこで、毎朝着替える前に体組成計に乗り、体重、体脂肪率、筋肉量、基礎代謝量、内蔵脂肪率、骨量をメモしはじめました。すると、体脂肪率は変わらないのに筋肉量だけ落ちていることがよくあると気づきました。筋肉を使うよう意識していると多少戻せるのですが、落としてしまうと、日常生活の中での回復は難しいようでした。

 一方、憎き体脂肪は増えやすく、一度増えるとなかなか減ってくれませんでした。最も多かったのは、体脂肪率が下がったと思ったら、同時に筋肉量も落ちていたというパターンでした。嬉しいような悲しいような事態です。

軽くなっても、単に体の水分が足りてないだけかも?

 また、ウォーキングや半身浴に力を入れていた夏には、「かくれ脱水症状」に似た状態も経験しました。

 ダイエット中はどうしても数字の変動に一喜一憂してしまうので、増やしたくないという気持ちがどこかにあったのでしょう。いつのまにかあまり水分をとらない状態になっており、口の渇き、尿量の減少、全身倦怠などの症状がでていました。

 使っている体組成計は体水分量が分からないため、運動で水分が失われているだけなのに減量できた! と思い込んでいたところもあったようです。ダイエット中は減っていくことが快感になってくるので、多少無理がでていても減ったのだからヨシとしがち。体内の水分量が数字で確認できていたら、意識的に補えたかも? と思います。

女性は骨がとても大事!

 女性なら骨量や骨密度も十分意識したいポイントです。憎き脂肪ですが、実は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の一部は、その脂肪細胞自体から分泌されています。エストロゲンには骨密度を維持する働きがあるので、不足すると骨がもろくなりやすいそうなのです。

 骨は、骨自体の新陳代謝のための破壊や、体のカルシウムバランスを維持するためのカルシウム放出など、絶えず変化しています。

 カルシウムは骨や歯の成分であるだけでなく、神経伝達や、筋収縮、細胞膜、血液凝固など、体のあらゆるところで欠かせない存在。ゆえに、血中カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出して補おうとするとか。

 エストロゲンは、そんな骨からカルシウムが失われる現象を抑制する働きがあるといいます。成長期の女性が無理なダイエットをすると、エストロゲンが不足して骨がもろい体になってしまいますし、特にエストロゲンが減少していく中年期以降は、そもそもカルシウムが失われやすい状態。食生活を意識していかないと骨粗鬆症の危険があるわけです。

自分の体をチェックして健康的にダイエット

 このように、特にダイエットをしがちな女性は、体脂肪率や筋肉量だけでなく、骨量や骨密度も確認する習慣をつけると、健康的かつリバウンドしにくいダイエットが期待できますよね。

 本気でダイエットを考えるなら、体組成計を活用してみてはいかがでしょうか。最近では乗るだけで素早く測定してくれる体組成計も多いようです。スマートフォンと連携できる機種は、記録も楽で、自動的にグラフ化してくれるというメリットもあります。

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