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ウェアラブルの定番「Nike+FuelBand SE」で……2キロやせた!(1)身体を張って検証しました

リストバンド型のウェアラブルギア「Nike+FuelBand」を2週間使用! セットアップから実際に使ってみての評価をレポートしていく。定番ギアはダイエットに有効なのか?

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 今回から4回に渡って「Nike+FuelBand SE」の使用レポートをしていく(使用期間は約2週間)。Nike+FuelBandといえば、スポーツ系ウェアラブルギア・活動量計の王道、定番といった製品。人気、知名度ともに高いイメージがある。しかしせいぜいウォーキングしかしない筆者には"過ぎたガジェット"なのではないか? 果たしてダイエットに効果はあるのか?


「Nike+FuelBand SE」はリストバンド型のウェアラブルギアの代表的製品だ

1万円未満で買えるの!? しかも動作が安定、電池持ちも良い

 Nike+FuelBand SEは一日の活動量を計測する、腕輪型のウェアラブル機器。S・M/L・XLの3サイズがあり、今回はM/Lサイズをお借りした。まずはそのM/Lサイズのスペックを確認してみよう。

<Nike+FuelBand SE(M/L)スペック>

  • 価格8999円(税込)
  • サイズ/外周172ミリ
  • 重さ/30グラム(M)、32グラム(L)※16ミリリンク付属(8ミリリンク装着済み)
  • ディスプレイ/カラーLED(20個)、白色LED(100個)
  • センサー/3軸加速センサー、周辺光センサー
  • 操作ボタン/1個
  • 持続時間/最大4日間
  • 端子/USB2.0
  • 通信/Bluetooth 4.0
  • 生活防水(シャワーと雨では可、水泳時は不可)

 PCでセットアップするのでWindows XP、Vista、7、8、Mac OS X 10.6以降の製品が必要。スマートフォンではアプリを利用できる。iPhoneならiOS 6.1以降、Androidは4.3以降に対応している。

 価格はWebサイトのNike.comで確認した。8999円は安いと感じる。同じウェアラブル機器でもスマートウォッチなら1万円を超えるのが当たり前。仮にNike+FuelBand SEを1年使ってダイエットに成功したのなら、1日あたり約25円でダイエットに成功したことになる。

 しかも動作が安定しているので安心して使い続けられる。仮に壊れたとしても、あまり痛くない値段だ(しかも1年保証が付く)。

 またバッテリーの持続時間も「最大4日」となっているが、実際はさらに伸び、2週間の使用期間中、わざわざ充電しようとは思わなかった。というのもたまにPCにデータを同期すると、ついでに充電されているから。後半バッテリー残量が危ないときはあったものの、結局乗り切れた。


スマホのアプリでバッテリー残量を確認できる。5日目でもまだ十分残っていた。これはPCにデータを送るため接続している間だけでも充電されるからだと思われる

PCとの接続が必要だが、面倒なのは最初だけ

 次に同梱品を確認し、セットアップ。小箱のなかにはFuelBandのほか説明書(日本語あり)、USBケーブル、8ミリリンク(装着済み)と16ミリリンク、リンクの脱着に使うピンが同梱。


箱を開封したところ

左上がピン、その下が16ミリリンク、中央がUSBケーブル

 USBケーブルが付属しているものの、FuelBandにもUSB端子があるのでPCには直挿しが可能だ。腕の太さに合わせてリンクで調整すればいい。なおNike.comではこのサイズガイドが用意されている。筆者は初期状態(8ミリリンク装着)のままでちょうどよかった。


ロックボタンを押すと、バンドの接続部が外れる。これがUSB端子になっているので、PCに直接挿してもよい

 PCに専用ソフトをインストールし、FuelBandを接続、Nike+アカウントの作成などを行う(Facebookアカウントでもよい)。装着する腕の設定や1日の計測時間帯を決めるのもここで。充電後、ようやく腕に装着できる。これでもうデータを記録しているのだが、スマホで見るには、このあとスマホにアプリのインストールが必要。このあたり、本当はPCのセットアップを省いても「スマホと接続、即使用」くらいのお手軽さがほしいとは感じた。

 とはいえ、スマホのアプリはよくできており、インストール後、先ほど作成したNike+アカウントでログイン、周りにあるFuelBandを検索し、接続まで簡単に行える。PCのソフトと同じく、設定変更もスマホのアプリで可能だ。


専用ソフトをインストール後、目標や装着する腕、計測時間帯の設定を行う。このソフトでFuelBandの初期化も可能だ
(左)スマホのアプリ(画面はAndroid版)を使い、FuelBandと接続。(右)このアプリでもPCと同じく各種設定が行える

バンド部分はちょっと太め? 装着し続けてもよいのだが……

 装着した感じでは、ちょっと太いなというところ。ワイシャツの袖口が細いと入らなかったり、引っかかりやすい。思ったより邪魔にならないものの、汗をかいてベタつくと外したくなる。だが、1日付けていてイライラするほどではない。


筆者のYシャツの袖口だとギリギリ。もう少し細いほうがよかったな、というのが正直な感想

 ただし、仕事中だとキーボードの操作中に気になるし、会議や人に会うときは外したくなる。腕時計と違い、どうも「存在感が強い」という印象だ。

 外で歩いていても、明らかに他人の視線がFuelBandに向いているのを感じた。「使っているのかな?」「興味があるのかな?」とも思ったが、FuelBandが国内で発売されてすでに1年。「まだ付けてるの?」と思っている人もいるかもしれない……。いや全然古びた感じはないのだけれど。

LEDで歩数や時間を確認! ボタン操作は短押しと長押しのみ

 Nike+FuelBandのボタン操作で確認できるのは「NikeFuel」と呼ばれる活動量を示す数値と、5分以上動いた時間を記録する「Active Hour」、消費カロリー、歩数、時間。これらはボタンを何度も短押しすることで、表示が切り替わる。筆者としては「歩数」と「時間」のチェックがとても便利だった。

 また運動時に計測を行う「セッション」という機能があり、これはボタンの長押しで起動。「START」の表示が出て、起動中は小さな白いLEDが点灯し続ける。終了もボタンの長押し。ほかにも目標に達すると「GOAL」と表示され、カラーLEDが点灯し、バッテリーが減ると残量不足の表示が出ることもある。なお入浴、睡眠中は計測する必要がない(外す)。

 このあたりの機能が、同梱の説明書では分からないので、詳細な説明書を公式サイトからダウンロードすると良い。ただセッション以外は、勝手に計測されているので、とくに操作らしい操作はないと言ってよい。


NikeFuelの表示。目標を超えているとカラーLEDで少し派手に知らせてくれる

時計の表示。実はかなりよく使う機能

ボタンの長押しでセッション開始。カウントダウンと「START」の表示が出る

まるで物欲ダイエット? 体重は2週間で2.3キロ減!

 装着後はやはり動きたくなるもの。筆者も早速、今までちょっと歩いてみたい、と思っていたところへ遠出した。最初の1週間は機能をいろいろ試してみたいのでよく歩いた。

 この「新製品を試してみたい」という気持ちも大事かもしれない。新しい靴やスポーツウェアを買ったときも同じ気持ちになり、しばらくは積極的に運動した覚えがある。物欲を利用したダイエットと言えるかもしれない。

 なおNike+FuelBand SEの使用期間は宅配食ダイエットアプリの連載と一部重なっている。また前述したように2週間の利用だ。そのためどれだけダイエットに効果があったのか、判断が難しいが、初回で結論を書いてしまうと、2週間で「2.3キロ減」となった。すべてFuelBandのおかげではないだろうが、一助とはなっているはずだ。

(左)Nike+FuelBand SEを装着した初日は「80.5キロ」だ。(右)2週間後には78.2キロ。ほかのダイエットの影響もあるとは思うが、ともかく2週間でやせたのは事実

 次回は実際に使い始めてからの話をレポート。一体筆者はどれだけ歩いたのか? そして使い続けて気付いた点をまとめていく。

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