心拍や活動量が計測できるヘッドフォン「Zik Sport」がParrotから:2015 CES
先日、ウェアラブルデバイスのものさしになる製品として取り上げたParrotの「Zik 2.0」の関連製品として、センサーを内蔵したスポーツ向けの新モデル「Zik Sport」が発表されています。
1月6日(現地時間)から米国のラスベガスで開催されている2015 International CES。ここでは世界各国から最新の家電製品が集まり展示されます。その会期に合わせて、家電メーカーやベンチャー各社は毎年新製品を発表するのが常になっていますが、今年も非常にユニークな製品が多数登場しています。
先日「ウェアラブルデバイスのものさしになる」と紹介したParrotの「Zik 2.0」の姉妹製品となる「Zik Sport」もそんな新製品の1つです。Zik Sportsは、ジョギングやウォーキングなどの運動時に利用するスポーツ向けのヘッドフォンで、デザインはZik 2.0と同じくフィリップ・スタルク氏が手がけています。
ヘッドフォンとしては、折りたたみ型のボディにアダプティブノイズキャンセリング機能を備えているのが特徴です。環境に合わせて最適な聴取環境が作れる一方、「Street Mode」では、周囲の音も必要に応じてユーザーの耳に届ける仕組みで、人通りが多い道などでも安全が確保できるよう配慮しています。DSPにより音が自分の前から聞こえるようにする「Parrot Concert Hall」エフェクトなども用意しています。
スマートフォンやスマートデバイスとの接続はBluetooth 4.0経由で行います。音楽再生だけでなく、電話の発信や着信にも対応しています。
ユニークなのは、このヘッドフォンに、心拍数(おそらく脈拍数)が取れる耳内のバイオメトリックセンサーを搭載すること。また、1分間の歩数が分かる「Cadence」(ケイデンス)や、足が地面に接している時間が分かる「Ground Contact Time」(接地時間)、上下動の大きさがセンチメートル単位で分かる「Vetical Oscillation」(垂直方向の周期的な動き)などの機能を備えており、それぞれを専用のアプリから確認できます。
植物の健康状態を計測するセンサーや、自動的に水平を保つ操作しやすいドローンなどを開発するParrotが手がけるスポーツエンスージアスト向けのヘッドフォンという触れ込みで製品だけに、発売が楽しみな一品です。
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